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RonpaDearB



:)5章
おめでとう!

君は、___のことを見つけてくれたかな。

___は、ずっと。

きみのことを待っていたよ。

――

《只今を持ちまして、コロシアイを終了いたします》

《皆さま、お疲れさまでした》

そんなアナウンスと共に、豪快なセレナーデがどこからともなく流れてきている。
夜真が殺され、閻舞がオシオキをされて。”あと一人”いなくなれば終わったはずのコロシアイは終着したらしい。

……本当に?

勘解由「うそ、うそだよ……これからもっとひどいことが起こるに決まってる、そうじゃないと、……お、おかしいじゃないですか……

天照が死に、自分が”幸運にも”生き残ったままだなんて!曇天はぶるぶると震えている。
……いや、この場合は不幸にも、なのかもしれない。自分の運がよくなるだなんて、天と地がひっくり返ったとしてもあり得ないのだから。

墓友は頷いた。こうもあっさりと終焉を迎えるだなんて到底許せないし、何より違和感が残る。
人数が条件であったのならば、夜真が閻舞に殺されたその時点でこのアナウンスが鳴ってもよいはずだ。しかし、実際には裁判が終わった後だった。

人数よりも、もっと優先順位の高い条件があった?例えば……と思い返す。自らを覆い隠す仮面を打ち砕かれた時のことを。

このコロシアイにおける裁判の役割は、「クロを見つけ出すこと」であると思っていた。
でも。その認識が間違っているとしたら。オシオキを行うことに何か意味があるのだとするならば?

永世「ああ、くそ……ヒントが少なすぎるぞ……

突然の終幕に三者三様の様相を見せている。アダムは怯えるよりも、考えるよりも先に周囲を見回した。
二人は少なからず動揺している。それが手に取るように伝わってくる。……自分だってそうなのだろう。

ならばなぜ。

アダム「……どうして、そんな顔をしていられるんだ」

オパールは、笑ったままなのだろうか。

:)

あはは!あっはははははははは!!

親愛なる隣人、親愛なる地球人の皆様!
赤い赤いきみたち。どうもはじめまして!

おたんじょうびおめでとう!
あたしと一緒に、あたしの世界にかえりましょう!

きみの体を巡る血の色が、あたしと同じ、青色になったなら!

【黒幕】オパール

――

「ねえ、どうして泣いてるの?どうして怒って、どうしてそんな目であたしを見ているの?」

聞いたことがない、しかしどこか耳なじみのある声でオパールは話している。

ああ、そうか。あのアナウンスの声に似ているのだ。
もしかしたらあの機械音は、オパールの声をもとにしているのかもしれない。

アダム「お前が、やったのか」

今までのこと、このコロシアイのこと。
……槍を降り注がせたのも、皆を追い詰めたのも病気をばら撒き秘密を暴き、もてあそんだのも全部!

そう。オパールなのだ。
彼ないしは彼女は、相変わらずの笑顔を保ったまましっかりと頷いた。

オパール「でも、嘆く必要なんてないんだよ。悲しまなくてもいいの」

勘解由「言ってることの……意味が、分からないです……だって天照くんは死んじゃったし、もう戻ってこない、……えへ、ああ、悲しすぎて笑えてきちゃう……

曇天の嘆きにオパールはやはり首をかしげている。
オパールにも、曇天の言っていることの意味がわからなかったからだ。

死んじゃった?もう戻ってこない?
……そんなこと、ないのに!

永世「おい。なんとか言ってみたらどうなの?どうしてコロシアイをさせたのだとか、なにか、言い訳の一つくらい……

墓友の言葉を遮るように、オパールはすっとある方向を指さした。
それをたどっていくと、そこには三つの人影がある。

彼らはひどく混乱しているようだった。
どうしてここに立っているのかわからない、といった顔で自らの体を見下ろしている。

だって、自分たちは一度死んだはずなのに!

【復活】レイ、柳生天照、仙道ゆりか

レイ、天照、ゆりか。三人とも、確かに死んでしまっていたはずだ。
遺体に偽装された痕跡はなかった、それに、とアダムは考える。

ゆりかの小指の骨を拝借したのだ。それはアダムの手元に残ったまま。
あそこに立っている彼女には、ちゃんと小指が生えているではないか!

墓友は、ぐるぐると思考を巡らせた。
死人の蘇生なんて、聞いたことも見たこともない。現代の科学技術では不可能だ。

ならばクローン技術か何かなのだろうか……とも思ったが、それもあまり現実的ではない。
三人も複製を作ったとなれば、天文学的な費用が必要になるはずだ。

蘇った三人は、こちらに向かって歩いてくる。
あ、とレイが声を上げた。少女の体が傾く。

転んでしまったレイに、天照とゆりかは駆け寄った。
大丈夫か、なんて言い合って、側から見れば微笑ましくも見えるだろう。

レイの膝から流れる血が、青くなければの話だが。

勘解由「あ、あれ。本当に、天照くんなんですか?」

曇天は思わず腕を出し、三人の方を指差した。

声も姿形も、こちらに向けられる笑顔も。確かに記憶の中と同じなのに!
曇天は怯えた。自らの家族がいきなり他人になってしまったかのような、そんな喪失感。

オパールは頷いている。あれは間違いなく本人だと言っている。

オパール「まあ、少しだけ ほんのちょびーっとだけ違うかもしれないけど!」

ごめんね、でも死んでないし許してくれない?
え、ダメなの?なんで?生きてるんだからいいでしょ?

まるでこちらのことを理解していないようなオパールの様子に、口をつぐむしかなくなってしまった。

――――

さてと。こういう時は、“なんでコロシアイなんてさせたのか”説明するのが定石なんだよね?
あたし知ってるよ!そんなに焦らなくっても、ちゃんと教えてあげるってば。

実はあたし、宇宙人なんです!ほんとだよ!
この身には、青い青い血が流れてるんです!見てみて!ほらほら!

まるで嘘みたいな真実!でしょ?

実はあたしたちの星って、今結構大ピンチでさ。
なんて言ったら伝わるのかな。止まっちゃったの、進化とか変化とか、全部もうなくて。緩やかに滅びに向かっていってるの。

でもただただ運命を受け入れるわけにはいかないでしょ?だからさ、ね。考えたんですあたしたち!
この星だけでなんとかできないなら、同じような知的生命体がいる星の、優秀な遺伝子たちになんとかしてもらっちゃおうって!

そこで見つけちゃったのが青い星のきみたちだったってだけ!

このコロシアイは、きみたちをあたしたちと同じにするための儀式です!そうじゃないとあっちに行った時病気とかになっちゃうかもしれないし。
だからね、失敗しなければみんな起きてくるよ!ね、ハッピーエンドでしょ?

もちろん、きみたちの心労を考えなかったわけじゃないんだよ?でも、それと、星の運命とを天秤にかけたら……どちらに傾くかは、想像つくよね?

じゃあここで!ここまで生き残っちゃったきみたちにひとつプレゼント!

生まれ変わってみちゃう?それとも、そのままその生にしがみつきたい?

どっち選んでもいいよ!もう十分、必要な数は持って帰れるからね。

――――

「生まれ変わるってもしかして、俺から不運を取り上げるってことですか!?」

「こ、これはお、おおお、俺の!!!!俺の!!天照くんとの繋がりなのに!!!?」

「むむむ、むむむ、無理ですぅ!!!!!生まれ変わりたくない!!!!!やだ!!!!」

【生存】勘解由曇天

天照くんがこっちをみているような気がする!ていうか、見てる!
心配してくれてるのかな、そうですよね。天照くん、優しいし。

血が青くなっちゃっても、別のナニカになっちゃったとしても。
天照くんは悪くない。悪いのは全部俺の不運のせいなんです。

ねえ、全然血が同じどころか色まで違くなっちゃったけど。まだ俺と家族でいてくれますよね?
俺はやめたくないよ、家族。結構幸せだったから。

あ、でも。天照くんは違う星に連れてかれちゃうのかな。

なら、それなら 俺も連れてってほしいかもしれないな、なんて。

――――

はあ。それで生前と同じだ、と本当に言っているのか?
ふざけるなよ。俺が知っているあいつは……赤い血の通った、れっきとした人間だ。

お前は誰だ?仙道ゆりかを語るんじゃない。
堂々と「偽物です」と言ってみろ。ああ、言えないか?それこそ本物じゃない証だ、ざまあみろ。

……知っているか?俺は死んだら地獄に堕ちるらしい。おかしいよなあ。
皆俺から距離を取っていく。俺はただ言われた通りに戦っていただけなのに、頑張ったのに誰も褒めてくれなかったんだ。

誰も俺を愛してくれなかった。多分、俺が変わらない限り誰からも愛されないのだろうって考えていた。
だから人に優しくしたんだ。ちゃんとできてただろう?

その甲斐あって、お前だって家族になろうとしてくれたんだから。

普通の人がそうするようにお前との思い出を大事にして、生きていこうって思ってたんだ。
まーでも。本物の仙道ゆりかがいないんじゃあ、もういいかな。

死んだその先が地獄じゃなくって、新しい生なのだとしたら。
俺は生まれ変わるよ。それで、今度こそ幸せを掴むべきなんだ。

【生存】アダム・フォックス

――――

人が好きでした!本当だよ、昔はね、そうだった。
なんで人が嫌いになっちゃったんだっけ、覚えてない や、あんまり思い出したくないよね。

ずっと、子供のままでいたかったな。そうしたらさ、いろんなことに目を向けなくってすむでしょう?
子供にするみたいに、怖いこととか嫌なことがあったら、目を塞いで欲しかったの。

けど、いつかは大人にならなくちゃ。仕方ないよね、わかってる。
見ないようにしてたものとちゃーんと向き合って、一歩前に進まなきゃ。

もう、戻らないよ。頑張るから、見てて。

あー、それで。生まれ変わりたいか、だっけ?

夢があるよね、死んで他のナニカになるのって。
まるで蛹が蝶々に変化するみたいなワクワクとドキドキが。

やり直したいな、……産まれなおしてみたい。
生まれて初めて見るのはどんな景色なんだろう。

【生存】暑灘蠅 → 永世墓友

……本当は怖いよ、人間じゃないものになるのは。
だって俺は人間が好きだし……けど、人間に生まれなきゃよかったとも思うから。

地球で、陸の上で一人寂しく溺れて死ぬよりはさ。
俺もみんなと一緒にいかせてよ。……ダメかな?

それで、生まれ変わったら。またみんなに挨拶させてください。

こんにちは、はじめまして!
わたしの名前は墓友です、あなたの名前も教えてね。

――――

2025/05/05

この表し方は 西暦、というそうです。あたしが地球を飛び去った日は、朝と昼とで気温の差が激しくて、みんなが憂鬱になる そんな季節の真っ只中でした。

生まれ変わったみんなが次々に起きてきて(調べてみたら何故か血液が赤いまんまの人もいたんだけど) 今は結構騒がしいです。
大変なのはこれからだけど、責任は果たそうと思ってるよ。だから安心してほしいな。

ねえ、みんな。おたんじょうびおめでとう これでこの話はおしまいです。

ハッピーエンドになったかな。なれてたらいいな 悲しいのは嫌なので。

ああ、そうだ せっかくの誕生日だからね 歌とプレゼントを送ります。

はっぴーばーすでいとぅーゆー
はっぴーばーすでいとぅーゆー

はっぴーばーすでいでぃあ……

――――

やったぁ〜〜〜!!!終わった〜〜!!だーいせいこー!
みんな〜〜!!みてる?みてくれた?あたしやれたよ〜〜!!!!

:) おわり!