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RonpaDearB
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:)4章
あと残ってるのって何人でしたっけ?
いちにーさんし、ご、ろくななはち。
……
え、そんなにいない?ごめんごめん。
随分少なくなっちゃったから、終わりにしてあげてもいいよ。
―――――
勘解由「え、今、なんて
……
」
曇天は自身の耳を疑った。あの機械音声は、今確かに「コロシアイを終わらせる」といった。
けれどその条件は邪悪なものだ。「あと一人いなくなれば」と頭についていたのだから。
ここに来て終わりが見えて来たことに喜びを感じつつ、しかし手放しでは喜べず。曇天はどうしたら良いものかと周囲を見回した。
皆一様に戸惑っている。ここまで来てなお誰かを犠牲にするような精神は、皆持ち合わせていないように見えた。
別れの辛さを知っている。もう、誰かが欠けるのは嫌だった。
けれど、一人の犠牲で本当に殺し合いが終わるなら?
そうやって考えてしまう人がいないとは限らない。
人間の欲深さは
……
自身の幸せを渇望する貪欲さは、理解できないものではなかったから。
オパールは椅子に腰掛け、ゆらゆらと足を揺らしている。
いつものように笑顔を携えたまま、周囲をそっと見回した。
閻舞と墓友は酷い顔をしている。曇天は常と同じく布団を被ったまんまだし、夜真とアダムの表情はよく見えない。
終わりがすぐそこまで差し迫っていると教えてもらったのにも関わらず、嬉しそうな顔をしている人は一人もいなかった。
こういう時、どうしたらいいのか。オパールにはわからなかった。
慰めるのが正解なのだろうか?それとも放っておいた方が、心の傷は癒える?
答えは見つからない。いつもならスラスラと思い浮かぶ嘘も、今だけは上手くつけそうにない。
こんなこと初めてかも。 なんて、これも嘘かもだけど。
―――――
夜真「うわ
…………
マジかよ
…………
」
どうしろっていうんだ、と夜真は頭を抱えたくなった。
何せアダムがこっちをぎろりと見ているのだ。なんだ?これ。もしかして殺される?
彼が一人でチェスをしているところを、夜真はちょっと見ていただけなのに!
詰将棋のチェス版ってなんて呼ぶんだろ、とか。呑気なこと考えてたのがムカつかれたのかも?
なんの熱もこもっていない
……
それどころか冷たいくらいのアダムの視線を感じ、夜真はちょっとだけ命の危機を感じていた。
結構距離あるし、逃げられるかも。でも向こうも視線合っちゃって気まずいだけならどうしよう。
夜真は考えた。けれど答えは出てこない。
あー、くそ。誰か助けてくれよ!
対して、アダムは夜真のことなど気がついていなかった。
ただただぼんやりと虚空を見つめているつもりだったのだ。
アダムの心は凪いでいた。これ以上ないくらい、何も起こらなかった時と同じように。
普通の人間なら、きっと怖がったり多少なりともパニックになるべきなんだろう。
けれど、己はどうだ。こんなにも平静を保ってしまっている。
多分これじゃ駄目なのだ。これじゃあ人間の群れの仲間には入れてもらえない。
こういう時は慰め合って、傷を舐め合うべきなのだ。それができないなら距離を取られてしまうのだろう。
アダムは視線を盤上に戻した。意味もなく、クイーンの隣にナイトの駒を置いてみる。
永世「
……
寂しいやつだなあ、お人形遊びでもしてるわけ?」
アダム「さあ。どうだろうな」
永世「ああ、そう?まあ何してても俺には関係ないけど!」
あ!はえ!ととってつけたように墓友は語尾をつけたした。
別に、アダムがひどく悩んでいたようだったから声をかけたわけではないのだ。ただ、その様子が目障りだっただけで。
一体自分は、今誰に言い訳をしているのだろうか。墓友にはわからなかった。
大体、なんてったってこんなに陰気なやつばかり残っているのだろうか。
あんなに元気な様子だった閻舞だって、今ではみる影もなくおとなしくなってしまっている。
そりゃあ、人がいなくなって悲しい気持ちはめちゃくちゃによくわからないでもないけど!
けど、それで精神がダメになってしまってはせっかくここまで生き抜いてきた意味がなくなっちゃうじゃないか
……
とも思う。
人間ってめんどくさいな、本当に。
そんなことを考えていれば、件の閻舞がとぼとぼと歩いてきていた。オパールと一緒に。
オパール「はろー 二人でチェスしてたの?」
してない、というとアダムはそのまま去っていってしまった。それから墓友も。
残されたのは、チェスとオパールと閻舞だけ。
せっかくだから、と二人は盤を囲むことにした。
ルールは朧げだったけれど、まあ時間潰しくらいにはなるかなと思って。
閻舞はひどく疲れていた。オパールの笑顔にも、ぎこちなく笑い返すのが精一杯だ。
このコロシアイの黒幕はいったい誰なのだろう。何を考えて自分たちを巻き込んで、何を考えて動機を
……
試練を与えてくるのだろうか。
ポーンを一つ進める。
全てが黒幕の手のひらの上だったとして、自分にはいったい何ができるのだろう。
閻舞にはわからなかった。
――――
世の中には、怖いやつがたくさんいるんだよな。
オレはあまりにもものを知らないガキだった。今だって、多分そうだ。
ネットの海に本名晒しちゃダメ!とか、配信ではひとつの環境音が命取りになる!とか。
みんなどこでどうやって学んでるんだ?教えてほしいよ、まあもう結構手遅れなんだけど。
調べたら出てくるよ、オレの名前。夜風真斗って言うんだけど。
ネットの胡散臭い出典不明のまとめサイトに載っちゃうくらい知られてるんだ。
バカだったなあって思う。もっと周りをよく見て、危ないところには近寄らないでいればよかった。
ずっと、小さい二択を間違え続けてるような気がする。
そういうの苦手だとか言い訳、しちゃいけないよな。
【4章シロ】夜真
なんでオレを狙ったのか、聞かなくてもわかるよ。
コロシアイを終わらせたくて、大事な人を守りたくて。丁度よかったのがオレなんでしょ。
謝らなくっていいよ、わかってた。
……
どうせ全人類はオレの敵だし、オレなんかいなくったって世界はまわるもんな!!
――――
夜真の遺体が発見されて、いよいよコロシアイは終わるかと思われた。
しかし、機械音声が案内したのは「捜査と裁判」。どうやら、クロはどうしても裁かれなくてはならないらしい。
ああ。せっかく勇気を出して、震える手を抑え込んだっていうのに!
これじゃあ全部、台無しですね。
――――
大切な人がいなくなってしまうのが嫌なんです。
ここにくるまで、ずっと。私の大切な人は私の知らないところで苦しんで、いなくなってしまって。
みんなを見つけたくて頑張っていたんです。例え爪がなくなろうと、頭が割れてしまおうと。
その姿が変わり果ててしまっていてもいいから
……
もう一度会いたかっただけなんだ。
今までずっと手の届かない苦しみに苛まれて、ここに来てからは手が届いたのに
……
助けられたのにって後悔して。
私、どうするのが正解だったんでしょう?
もうずっと、答えが見つけられないんです。
【4章クロ】服部閻舞
ち、違うんです あのね、私の話聞いてくださいませんか?
コロシアイ、終わるって。後一人で終わるって言ってたでしょう?
だからただみんなを助けたくて!コロシアイ、終わらせたくって!!
え、じゃあ自分が死ねばって。そんな。じゃああなたはできるんですか?そんなこと。死んだ後のことなんてわからないのに、生きたいって思ってるのに死ねるんですかあなたたち!!!!
それが美談になるのは、フィクションの中だけだろ!!
こんなことしてる暇ないのに。早く早く早く探しにいかなくっちゃ、みんなのこと みんなずっと待ってるのに、私が見つけてあげなくちゃなのに。
ああ!!!こんなところで、死ぬわけにはいかないんですよ!!!
――――
:)おたんじょうびおめでとう!真斗くん、閻舞くん!
《今度こそ終わり!ほんとのほんとに終わりでーす!》
《みんなでハッピーエンド 目指そうね!》
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