キリカ
2022-06-22 21:39:12
9980文字
Public しんご
 

アオ主140文字のお題のやつ

書いたら纏めていくよ(ง ˘ω˘ )ว
文字数に余裕がないので多分字下げなしになります


『朝四時、ランデブー』

夜明け前の空に降り注ぐ流星群。
その最中、少年はうとうとし始めていた。
先程まではしゃいでいたのに。
「少年、休むなら部屋に戻ってからにしよう」
屋上では風邪をひいてしまう。
「んん……
こちらにくたりと寄り掛かり、彼はなにやら幸せそうだ。
もう少しこのままいてもいいだろうか。
(2022.08.14)

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『なんで、わたしだけ』

なぜ、かつての戦いで機能停止した神造魔人の中で自分だけが知恵を得、ナホビノに至ることが出来たのか。
何者かの意志の介入があることに、思案する時もあるが――
「どうしたのアオガミ」
急に手を掴まれたのに驚いて、目を丸くする少年。
答えに迷っていると、彼は少し恥ずかしそうにふふっと笑う。
彼を、そしてこの感覚を、もう他の誰かには譲れないと思った。
例えそれが、同じアオガミ型であっても。
(2022.08.15/字数めっちゃオーバー192文字)

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『目を奪われる』

十数年の間沢山の本を読み、何でも知っていると思っていた。
でも現実とは思えない世界や襲い来る悪魔には、ただただ無力で。
窮地に現れたその人の、強い光を宿す金の瞳に釘付けになった。
同時に自分は本当は何も知らなかったのだと悟った。
今だって、本よりもその人の存在に目を奪われている。
(2022.08.16)

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『オーバーヒート恋心』

「少年!」
アオガミが突然、興奮したように少年の両肩を掴む。
「君を見ていると胸が熱くなって……自分を止められそうにない」
「止めなくてもいいよ」
微笑みを浮かべた少年は、彼の背に手を回した。

「今朝発覚したのだが、メンテナンスで調整ミスがあった。問題はなかったか?」
「特になかったです。あ、でも……研究員さんにはむしろ感謝したいな」
「?」
少年の言葉に首を捻る越水だった。
(2022.08.17/文字数超過190文字)

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『美味しそうに見えた、なんて末期だ』

花弁のような唇が濡れている様子に、目が留まる。
コップを手にした少年は、不思議そうに見返してきた。
こんな時どうすべきか、記録された情報にはない。
悪魔だからといって人を食らう存在ばかりではなく、まして人を守るために作られた筈なのに。
どうしてもそれが、魅惑的に見えてしまうのだ。
(2022.08.18)

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『真実って必要ですか』

「今日はダアトには行かない」
思い詰めた顔の少年。
部屋の扉の前で、神造魔人はそれを静かに見下ろす。
小さな躰が白銀の身にぎゅっとしがみつく。
勢いで背が当たった扉が微かに音を立てた。
「本当の東京がもうないなんて、知りたくなかったな」
か細く零れる声に、震える背をそっと撫でた。
(2022.08.19)