キリカ
2022-06-22 21:39:12
9980文字
Public しんご
 

アオ主140文字のお題のやつ

書いたら纏めていくよ(ง ˘ω˘ )ว
文字数に余裕がないので多分字下げなしになります


『お前の話だよ』

「はぁ……
「どうした、何か問題でも?」
盛大に溜息をついたところに、声が掛かる。
「いやね……好きな人になかなか気持ちを気付いて貰えなくて。どうしたらいいのかなって」
「何、君の好意に気付かない者がいるのか」
その返答に、少年は神造魔人をまじまじ眺めた後もう一度溜息を零した。
(2022.07.25)

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『怒るけど、嫌わないから大丈夫』

「少年、そう何度も食事をゼリードリンクで済ませるのは身体によくない」
「だって、面倒くさい」
小言のような言葉は、本を片手に手軽な食事で済ませてしまう少年を心配してのこと。
彼が自分に愛想を尽かすことはないとはわかっているけれど。
「わかったよ、明日はちゃんとしたもの食べるから」
(2022.07.26)

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『覚悟はあるか』

「アオガミはさ、僕がいくら好きって言っても相手にしてくれないけど……僕のことなんてどうでもいいの」
そう呟いた途端、振り返った彼は怖い顔をしているように見えて、気付いた時には壁に背が当たっていた。
「応えれば君が後悔することになるかも知れないと思っていたが、その覚悟はあるか?」
(2022.07.27)

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『強い人』

窮地を救って貰った時から強い人なのだと思っていた。
でもそれは違うのだと、救出対象を助けられなかった時に知った。
「アオガミ、今は何か問題はない?」
あの日から時折聞いている。
大抵問題ないと返ってくるけれど、時々自分の方がぎゅっと抱き締めたいような気分になってしまうのが悩みだ。
(2022.07.28)

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『あの子が欲しい』

通りすがりの神社、その鳥居の奥が妙に気になる。
「少年、そちらはよくない」
遮るようにアオガミがその間に立つと、フッと身体が軽くなった。
「あれ? うん、早く行こう」
ほっとした心地で、少年は足を進める。

後に続く神造魔人が鳥居を睨む。
「渡す訳にはいかない」
彼は、私の――
(2022.07.29)

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『愛されてるのに、気付いてよ』

「僕がアオガミにしてあげられることって、ないのかな」
少年が悔いなくやり遂げることが全てのように言っていた、金の瞳を見上げる。
「私にそのような配慮は無用だ」
自らの欲に縁遠そうなのは、作られた存在だからなのか。
でも、そうとは思っていない、幸せを願う者がいることも知って欲しい。
(2022.07.30)

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『覚悟はできてる』

壁際に追い詰められた時感じたのは、動揺と初めて出会った時以来の恐れと、何より滲み出るように湧いてくる喜びだった。
むしろ彼にそういった感情が、欲が存在していたと知って、頭がふわふわする。
「覚悟なんて」
とっくの昔に出来ている。
顔の横に置かれた手に自らのそれを重ね、頬を寄せた。
(2022.07.31)

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『きみがねむっているうちにころさなきゃ』

世界を見下ろす高い高い場所に、王になった神様はいました。
一緒に旅をする間、助けてくれた半身の声は、もう長いこと聞こえてきません。
彼はまるで、ずっと眠ってしまっているかのよう。
その間にも募る気持ちは、殺しておかなければと思うのです。
いつか彼が目覚めた時、笑い合えるように。
(2022.08.01)

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『泣いちゃうかもね』

「君が私に手を煩わせることは」
「いいんだって、僕が好きでやってるんだから」
材料の入った袋を手に寮の共用キッチンへ向かおうとする少年が、笑顔を見せた。
彼は自分に何かと物を食べさせたり、一緒に食べたがる。
「初心者でも上手く出来るの教えて貰ったんだ。美味しくて泣いちゃうかもね」
(2022.08.02)

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『瞳は雄弁だ、』

東京にいる時、よく視線が注がれているのを感じる。
「そんなにじっと見られてると、やっぱりちょっと恥ずかしいな」
自分を守るためだとは知っているけれど。
たまに、普段の冷静な色ではない熱が籠っているような気がして。
精悍な輪郭に両手を伸ばす。
「あんまり見てると、期待しちゃうよ?」
(2022.08.03)