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キリカ
2022-06-22 21:39:12
9980文字
Public
しんご
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アオ主140文字のお題のやつ
書いたら纏めていくよ(ง ˘ω˘ )ว
文字数に余裕がないので多分字下げなしになります
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4
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6
『裏切り、ごめん』
開けた至高天への道に、背を向けた。
怪訝に呼ぶ半身の声にごめん、と首を竦める。
「僕には創世を成せるような意思も覚悟もない。不忍池で敦田が言った通りだ」
神造魔人は自分こそ済まなかったと言う。
『君の精神状態を考慮出来ていなかった』
己を優先し一次帰還を提案する言葉を聞き、彼は唇を噛んだ。
(2022.07.04)
=====
『良い子、でしょ』
風呂上がりの少年を見ていると、所在なさげな視線が返ってきた。
「今日は髪も乾かしたし、もう歯も磨いたよ」
以前髪を乾かしきれていなかったのを指摘したせいだろう。
ちゃんとやったでしょと言わんばかりに上目遣いで見上げてくる表情に、神造魔人は言葉では形容し難い感覚が灯るのに気付いた。
(2022.07.05)
=====
『遺言ですよ?』
連絡通路を流れていく人波に、逆らうように立っていても誰も気付かない。
ただ連綿と続く人の営みを見守り続ける。
人が守られることが『彼』の願っていたことだったから。
だけど。
世界を託されたその言葉を告げる声の色を、思い出せなくなり始めている。
別れの前の、最後の言葉だったのに。
(2022.07.06)
=====
『どこにもいかないで』
「それでは、行って来る」
メンテナンスへ向かうその腕に、思わず手を伸ばしてしまった。
怪訝に振り返った彼に、なんでもないと首を竦める。
今朝の夢見が悪かったせいだ。
「アオガミはどこかに
……
いなくなっちゃったり、しないよね」
今の私は君と在ってこそだとの返答に、ほっと息を漏らす。
(2022.07.07)
=====
『ずるいずるい、可愛い』
路地裏の一角に、何匹もの猫が屯していた。
「誰かが餌をあげてるのかもね」
少年が伸ばした手に、猫は大人しく撫でられている。
と、アオガミの周りを猫たちが取り囲んでいた。
「なんでそんなに好かれてるの」
っていうか猫には見えてるんだ。
羨ましいけど、猫に懐かれる様子が可愛くも見えた。
(2022.07.08)
=====
『それが恋とも知らないで』
「アオガミって、
東京
こっち
にいる時はよく僕のこと見てない?」
「君の安全を守ることが第一だと判断している」
「そ、そっか」
はにかんで視線を落とす姿を前に、考える。
それ以外にもつい目を向けてしまう、言い表せない奇妙な感覚のことを。
温度に例えたなら、差し詰め『あたたかい』だろうか?
(2022.07.09)
=====
『グラスにうつった真実』
「あれ」
水を飲み干した少年が、グラスを見詰める。
その表情は強張っていた。
「少年、何か問題が?」
問うと、いや、うんと彼は口をもごもごさせる。
「今、自分の姿が映ってなかったような」
自分もこの東京と同じように、いつか消えちゃうのかな。
呟く様子に、そうはさせないと強く思う。
(2022.07.10)
=====
『水槽に浮かべる』
不思議な夢を見た。
緑の水の中で、夢の中で尚眠っているかのような。
「
――
それは恐らく、私の記憶ではないかと考えられる」
メンテナンスを受ける際の光景だと神造魔人は言う。
合一の影響なのか?
彼に近付けたように思えて嬉しい反面、個々の存在としてい続けられない気がして怖くもある。
(2022.07.12)
=====
『お好きな方をどうぞ』
遺物としてメイド服を入手した日のこと。
「そういえば、うちの学校ってスカートも選べるんだよね」
実際穿いてる男子は少ないけど。
少年は心なしか期待の籠った目で見てくる。
「普段の学ランとスカート、どっちがいいと思う?」
どちらも似合うと思いつつ、口にするのを悩むアオガミだった。
(2022.07.13)
=====
『愛を囁け、恋を論ぜよ。』
好きだよ、ということはそう難しくないのかも知れない。
けれど、やっぱり躊躇いの方が大きい。
彼がそこまでの感情を理解しているのか、自分の想いをどう受け止めるのか分からないから。
だから、今は伝えずにいる思いを胸に留めて、自らの内で巡らせるのだ。
数多の本に書かれた恋の話を。
(2022.07.14)
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