榎本奏江
2025-04-04 04:56:15
13727文字
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【実さに】引き寄せ合う運命力【現パロ】

Twitter(X)のサークル機能で書き殴った現パロ実さにのまとめ。
最初だけ書き下ろしで、後は簡単にまとめただけ。


〇生徒手帳を拾う話から家庭教師をお願いする話〇
それを拾った実休が桔梗にわたす。
「中を確認するのに見ちゃったんだ。ごめんね。まさか、君の生徒手帳だとは思わなかったよ」
「わっ、あぅっ!す、すみません!!なんだか店員さんにずっと迷惑かけっぱなしで本当にすみませんっ!」
「ふふ、僕は気にしてないよ。よかったね、すぐに見つかって。小泉さん」
「えっ?」
「ほら、生徒手帳に名前書いてあったから。返すのに名前見なきゃいけないし」
「わっあっ……、そうですよね
「それにしても偶然って重なるものだね。まさか、僕の母校の後輩だったなんて」
「えっ?」
「僕ね、君の高校の卒業生なんだ。ずいぶん昔の話だけどね。君の制服、僕が卒業した後に変わったみたいだから今まで気づかなかったよ」
「そっ……、そうだったんですか!?まさかOBだったなんて
「ふっ、なんだか一気に親近感が湧いてきたよ。それと、僕が君だけの名前知ってるのもフェアじゃないね。僕は長船実休。改めてよろしくね」
「長船さんそういえば、コンビニの制服にの名札
「はは、確かに制服に書いてあったね。忘れていたよ。そういえば受験勉強の方は大丈夫かな?」
「一応、Bランクは入っているのですが、理科系の問題だけがどうしても点数取れなくて
「それなら、僕が教えてあげようか?こう見えても僕、理数系なら得意なんだ。入試問題のテスト内容なら教えて……ごめん。そういうの、あまり良くないよね」
「い、いえ……。教えてくれるんですか?塾で勉強してもイマイチよく解けなくて長船さんの時間が空いているならぜひ、教えてください!」
「困ったなぁ。本当に良いのかな?こういうの」
「駄目なんですか?」
「いくら母校の後輩でも、殆ど他人に近いし、勉強教えるだけと言っても、見知らぬ未成年の子とこういう風に会うのって大丈夫なのかなって
「私は何度も長船さんに助けていただいてますし、両親もこの前の不審者の件であなたのこと知っているので、見知らぬというわけでは無いと思います。もし、不安なら私、長船さんのこと父と母に確認してきます」
「うん、本当にその気があるなら、そっちのほうが僕も安心かな?」
「わかりました!ありがとうございます!……あ、親が迎えに来たので帰りますね。さよなら!」
「うん、さよなら」

「なんだか、どんどん大変なことになっているな。いいのかな?」


翌日
「両親に話したら、一度お話してみたいと言ってました!お時間ありますか?」
「なるほどね。一度、改めて確認したいということかな?」
「はいっ」
「分かった。僕は土日ならバイトも午後だし、大学も休みだから、君のご両親に合わせるよ」
「本当ですか!?ありがとうございます!親に聞いてみますね!」

(なんだか、バイト近くの塾に通う母校の後輩の女の子と……こういうことになったのは変な感じがするな。いいのかな?)

「あのときは何度も娘を助けて頂き、本当にありがとうございました。改めてお礼が言えて良かった」
「いえ、僕は偶然居合わせただけなので
「それでも、君がその場に居なかったら娘の将来はどうなっていたかわかりませんでした。重ね重ね娘に関わらせて申し訳ないですが、勉強を教えてくれるというのは本当ですか?」
「え、あ、はい。僕が得意なところなら
「つかぬことお伺いしますが、学歴等教えていただけますか?」
「○○大学薬学部薬学科6年です」
「えっ……?」
「すごい偶然だな恭香!学部は違うけど、お前の志望校の先輩じゃないか!誠実そうだし、恭香を助けてくれた恩人なら私も安心だ。娘をどうか、お願いします」
「は……はい……

「なんだか、わたしから言ったのに……本当に大丈夫ですか?」
「どうして?」
「だって、長船さんだって自分の時間とかあるわけですし、6年生だから薬剤師の試験とかもあるわけですよね?それに……彼女さんとかいたら悪いかなって
「ふ、そんなこと気にしているの?大丈夫だよ。国家試験は来年の2月中旬以降で君の受験とは被らないし、就職活動は見込みで内定もらっているからね。それに僕は恋人が居ないんだ。その心配もいらないよ」
「そうなんですか?……良かったぁ。でも、国家試験ってそんなに楽じゃないですよね?勉強する時間……
「君の勉強教える時間が週2、3回の2時間だけだから、それ以外の時間で取ればいいし、問題ないよ。勉強ばかりも飽きてしまうから、君に勉強教える時間は息抜きとして考えてるから心配しないで?」
……わかりました」
「ふ、でも、君にとって勉強の時間だから君は息抜きにはならないね」
「長船さんはすごいな。人に勉強教えることが息抜きって言えるなんて」
「ふ、弟たちによく勉強を教えていたからね。そういうのは慣れているんだ」
「長船さん、弟さんいるんですか!?」
「ああ、3つしたと5つ下にね。1人は専門学校卒業した新卒と、今年大学入ったばかりの弟が。あれ?もしかして、君の同じ高校に出たから知ってるんじゃないかな?」
「長船?長船……あっ!光忠先輩!?」
「ああ、そうだ。長船光忠は僕の弟だよ」
「ええっ!そうだったんですか!?話したことはなかったですけど、すごく学校で有名だったんですよぉー!【独眼竜光忠】って」
「ふっ……ははは、光忠、そんな風に呼ばれてたのかい?」
「あっ、長船先輩には秘密にしておいてくださいね!本人には言ったこと無いので!」
「そうか。分かった。秘密……だね」
!秘密でお願いします
「そしたら、小泉さん改めて週に2回の勉強よろしくね」
「こちらこそよろしくお願いします!」
「時期によっては勉強教えると言うよりも、一緒に勉強する形になるときもあるかもしれないけれど、できる限りしっかり教えるから安心してね」
「はいっ!」

***

「光忠」
「ん、兄さんどうしたんだい?」
「君が今年卒業した高校で小泉恭香さんって知ってるかい?」
「小泉……?ああ、知ってるよ!射撃部の女の子だね!」
「射撃部?へえ、あの娘、射撃部だったんだ」
「直接話したことはなかったけど、かなり有名な子だよ。1年生で初出場した大会で優勝してからずっと学生大会は1位で、いつも朝礼でやってる表彰式に毎回出ていたからね。小さくて可愛らしい子だから、他の学年からも人気がある子だったよ。どうして実休兄さんが彼女を知ってるんだい?」
「ああ、……色々合って今のバイト以外にも彼女の家庭教師をすることになったんだ。週に2回だけど」
「へぇ、珍しいね。どういう風の好き回しだい?兄さんがそんなことするなんて」
「本当に……色々偶然が重なったんだ。今でもこういう形で家庭教師して良いのか少し悩んでいるんだ
「どうして?」
「ちゃんとどこかのバイトとして家庭教師しているわけじゃないからね。個人的に受け持つことになったと言うか、一応、向こうのご両親には許可もらっているから問題はないと思うのだけれど
「そしたら問題ないと思うけどね。彼女も兄さんのこと頼っているんだよね?」
「まあ、そういうことにはなるかな?」
「そしたら試しにやってみたらどう?それでなにか不具合があれば辞めればいいし。小泉さんだって塾には行ってるんだから問題ないと思うよ」
「そうだね。分かった。試しにやってみることにするよ」
「ふふっ……
「なんだい、光忠?」
「いや、普段何事も秘密にする兄さんがこんな風に聞いてくるのが珍しくてつい。ね」
「はは、偶然だよ。たまたま君が小泉さんと同じ高校に行ってたからね。1学年違いならなにか知ってるかなと思っただけだよ」
「でも、彼女は本当にいい子だと思うよ?礼儀正しい方だし、明るい子だった印象だね」
「うん、それは僕もわかるよ。そう見える」