榎本奏江
2025-04-04 04:56:15
13727文字
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【実さに】引き寄せ合う運命力【現パロ】

Twitter(X)のサークル機能で書き殴った現パロ実さにのまとめ。
最初だけ書き下ろしで、後は簡単にまとめただけ。

〇注意書き〇
※これは榎本奏江が好き勝手に描いている実休光忠×審神者(固定)の実さにです。
※転生ネタでも何でもなく、本当にただの現パロなので、実休が原作のような雰囲気皆無です。
※審神者も「審神者が高校生の頃」をモチーフにしているので、普段の固定審神者とは別人のような感じになっています。
※本当に何でも許せる方向け。
※読了後の苦情等は一切受け付けません。
※今後、pixivで連載開始→【大学生×高校生編】【社会人×大学生編】【社会人×社会人編(完結)】の三部作で同人誌として公開予定(あくまで予定)
※連載等の最新情報については榎本のTwitterからご確認ください。


〇ざっくりキャラクターメモ〇
長船実休(24歳)
薬学部(6学年制)の6年。某製薬会社の研究職に内定済。
来年の2月に薬剤師の試験を控える大学生。
審神者が通う塾の近くで夕方~夜までバイトをしている。
3つ下(正則・花屋)と5つ下(光忠・大学1年生)に弟がいる。

5歳の頃に家が一度火事になり、それから10歳ぐらいの時に出かけ先でも火事に遭って10歳より以前の記憶がない。
顔の火傷と髪の毛先が白いのは後遺症として残っている。

大学入ってからずっと同じコンビニでバイトしている。
塾に通う高校生からは「コンビニの夜王」と陰で言われている。
審神者(恭香)が通う高校と塾の卒業生。
高校の頃は剣道部に所属しており、負けなしだったらしい。(その時のあだ名が【〇〇高校の魔王】とか【覇王】など)
腐れ縁の宗三(大学4年)とは高校時代の先輩と後輩で今でも時々昼など一緒にしている。
織田信長のうんぬんがないので比較的大人しい青年という感じ。


小泉恭香(18歳)※審神者
高校3年生。射撃部主将。
実休がバイトしているコンビニの近くの塾に週2~3回通っている。
基本的に成績優秀だが、理科だけが苦手であり、ひょんんなことから実休に家庭教師を頼む。
一人っ子で両親が共働きで出張等が多いので基本、家では一人でいることが多い。

雰囲気はうちよそ姉妹パロの恭香と言うよりは、本当に桔梗の子供の頃のイメージ。
150cm/45kg/BWH:84(D65)・56・85
低身長で幼い顔立ちをしているので子供っぽく見えるが、体つきは比較的発育がいい方。
基本的には明るく、人懐っこい。礼儀正しい方で目上の人には基本的に丁寧語で話せるし、お礼とかもちゃんと言える。
両親が共働きで単身赴任や長期出張が多いため、独りでいることが多く、他のパロ系桔梗や本編の桔梗よりも家事が得意な方(ただし雑さは変わらない)
親が忙しいため、迷惑かけないようにしてきたため、基本的に『いい子』なのだが、そうあろうとするがために人に頼ることや甘えること、助けを求めることが比較的苦手で、我慢しがち。
寂しさを誰かに打ち明けるのも苦手で明るさの裏では何かしらの愛情を求めている。
甘いものが好きだが、お菓子作りが苦手であり、よくコンビにスイーツやお気に入りのケーキ屋さんでお菓子を買うのが好き。
実休が通う大学の違う学部を志望校としている。
必修科目に苦手な理科がある。
可愛らしい見た目と明るい性格のため、比較的人気がある。
よく変なおぢさんやオニイサンに絡まれがち。


***

 ここには私たちの間で「コンビニの夜王」と呼ばれる店員が居る。
 直接呼んだことなんてもちろんないし、本当にホストの店員をやっているのかもわからない。
 ただ、特徴的な見た目が私たち高校生の間ではそう呼ばれて、独り歩きしているだけだ。
 髪の根元から毛先にかけて黒からグレー、ホワイトとまだらに変色している特徴的な髪色を後ろで一つ縛りにしていて、カラーコンタクトを使っているのか分からないけれど、やや赤みがかった藤色の瞳。右耳に三つ、左耳に一つピアスをしていて、何より目立つのがとてもきれいな顔立ちなのに、まるで特殊メイクをしたような火傷の跡だった。
 そう言った奇抜な見た目をして、かなり長身で、尚且つ俗にいう「イケメンの人」と言うのもあって、彼のあだ名は「コンビニの夜王」とか「コンビニのホスト」なんて勝手に言われていた。
 私が高校二年の夏から通い始めた塾の関係で、ここのコンビニに週二回、夕方と夜に出入りするようになった頃には既に居たので、それよりもずっと前から働いているんだろうと思う。
 不思議と私が来る日には必ず居る人だった。
 大体同じぐらいの時間、もしくは私よりも早く来て、遅く帰ることが多い。
 最初はコンビニに行っても他の店員さんに接客されることが殆どで例の「夜王」さんには接客してもらうことがなかった。
 だけど、ここにきてから半年経った高校二年の冬になって初めて接客してもらえた。

「いらっしゃいませ」

 目の前に立つと想像以上に背の高い人だった。私の頭一個分以上もある。
 私はあまり背が高い方ではなく、一五〇センチしかないから、きっと一八〇センチ以上あるように見えた。
 下手したらもっとありそうだ。
 そして初めてまともに声を聴いた気がする。
思った以上に低くてゆっくりとした穏やかな話し方だった。

「ココアとフィナンシェの二点で三百円になります」

 私はバッグの中から小銭入れを出して、お金を渡した。
 レシートと商品を受け取る時に見えた、彼の特徴的な黒い手袋から見える左腕の跡が気になった。
 ――隠しているのかな?
 それと同時に私の鼻にフワッと何かが霞めた。それは、物理的なものではなく、

「良い匂い……
「えっ?」
「あっ……

 思わず口にしてしまった。
 彼から香る甘いような、スッキリとしたような香水にしては自然すぎる不思議な匂いに。
 頭から降ってきた声に私は思わず見合上げ、口走ってしまったことに全身が熱くなるほど恥ずかしさを感じる。

「えっ……あ、あの……ごめんなさ――、」
「ふっ、ありがとう」

 私は慌てて謝ろうとした時、彼は自分が言われたことに気づいたのか、穏やかに目を細めて言ってくれた。
 あ、私が想像していた人よりずっと優しくて良い人なのかもしれない、と直感で思った。
 でも、今はそれ以上に勝手に口走ってしまったことがあまりにも恥ずかしすぎて、私は店員さんから商品を奪うように手を取り、最低限のお礼だけを言って逃げてしまった。
 恥ずかしさからなのか、それとも普段嗅いだことのない匂いに引かれてしまったのか、心臓の音がやたらと速い。苦しい。
 せっかくなら、もっとちゃんとしたお話、してみたかったな……
 それが、私と彼の最初のコンタクトだった。