月が浮かぶ夜の空。煌びやかな鱗に水を纏う青いドラゴンが、空を駆け、雲の合間を抜けていく。耳に届く咆哮。同時に巻き起こる、竜巻のような風。その背に乗った、炎を見上げる。
突風に炎が巻き上がる。炎の弾丸が青いドラゴンから放たれ…相対する怪物の巨体を包み込む。…でも、効果があるようにはみえない。迫る巨体は青いドラゴンを掴み取り、ドラゴンも巨体へと組み合った。
爪と牙の応酬。ドラゴンの細長い体は怪物へと絡みつき、何度も尾をぶつける。その間にも、ドラゴンの頭上では炎が燃え上がり、怪物の顔を何度も、何度も、殴りつける。
僕の背後では爆音のセッション。威勢の良い歌声と、パペットが変形したスピーカーから放たれる眩い光。
それを、ただ…ただみているしか、僕にはできない。
今の僕は何の力もない。ただの子供に過ぎないのだから。
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.