―――ここからは考察になります。
現時点で『ガスター』という名前は、名前入力時にしか出て来ませんでした。
しかし、
確実に彼の存在を示唆する要素は存在しており、それどころか、DRの方がUT以上にガスター博士の存在を強く感じるようにも思えます。
その感覚は一体何なのか
…ガスター博士とDRの関係性は何なのか
…それらを考察していきましょう。
【『5つの要素』+『効果音』】
前回の記事で、ガスター博士に関連する5つの要素
『Wingdings』『大文字』『him』『6』『韻』を取り上げましたが、
DRでは
『効果音』という新たな要素も追加した方がよさそうです。
DRで確認された『大文字』『him』『6』『韻』の4つと、『効果音』についてまとめてみましょう。
①器制作画面
語り掛けてくる”謎の声”の英語版の字幕は全て
『大文字』で表示されており、typer valueは
『666』となっています。
このtyper value『666』は、UTのRoom 264『room_gaster』で読めるWingdingsの字幕と同じ数値です。
ここで流れるBGMの曲名は『ANOTHER
HIM(もうひとりの彼)』であり、タイトルが
『大文字』で書かれ、
『HIM』という単語が含まれています。
この”謎の声”は、chapter1のゲームオーバー画面やセーブファイル画面、『咆哮の騎士』戦のコンティニュー、chapter4エンディング後のメッセージなど、
度々登場しては、こちらに語りかけてきます。
②効果音『snd_him_quick』
クリスとスージィが闇の世界に着地する場面で流れる効果音のファイル名は
『snd_him_quick』で、
『him』の単語が使われています。
更に、この効果音は
『ANOTHER HIM(もうひとりの彼)』のコーラスのような音と酷似しています。
③未使用テキスト『涙の跡』
この文章は英語版、日本語版共に
『韻を踏んだ』文章になっています。
④クリスのケータイ
ケータイを闇の世界で使うとノイズ音がしますが、この音はUTのRoom 264『room_gaster』で流れるノイズ音
『mus_smile.ogg』と同じです。
⑤『シェルター』
ここで流れている重低音を
『6.66倍』にすると、ケータイから聞こえてきたノイズ音(UTの
『mus_smile.ogg』)と同じ音になります。
また、これと同じ効果音がホリデー家の地下にも使用されています。
⑥哲学者たちの言葉
ステンドグラスが並んだ隠しエリアにいる哲学者たちの台詞は、日本語版も英語版も
『韻を踏んだ』文章となっています。
『Wingdings』に関しては、『手で書かれた記号』に関する未使用テキストが関連しているかもしれませんが、確証はありません。
しかし、
次回の記事にてDRとWingdingsの関わりに触れていきますので、詳細はそちらをご覧ください。
また、テナ戦終了時の『ch66』など、ガスター関連か不明な情報は、今回ここに含みませんでした。
ガスター博士の存在を示唆する要素に加え、typer valueの数値やノイズの効果音などUTとDRで共通している部分もあり、
DRにもガスター博士が関わっている事がほぼ確定したと考えてよいと考えます。
この考察をもとに掘り下げていってみましょう。
【”謎の声”】
typer valueの数値や、
『ジツニ○○』『興味深イ』といった口調、英語版の字幕が
大文字で構成されている点が、
UTの『17番』に見られる特徴と一致しているため、
”謎の声”はガスター博士である可能性が高いと考えられます。
であれば、日本語版字幕の
カタカナ+漢字という特徴も、ガスター博士に関連する可能性があります。
前回の記事の最後に、『ガスター博士はゲームと現実の狭間に居るのではないか?』と考察しましたが、
それと同じように、
ゲームと現実の狭間から、ガスター博士自らがゲーム開始時にプレイヤーに接触し、語りかけてきている…という事になります。
その目的が何なのか、真相は不明ですが
…彼が何かしらの実験を行っている、と考えるのが妥当かもしれません。
UTの『17番』の内容も、何かの実験の記録だったので、その一環である可能性もあります。
…その最初の一歩として制作した
『器』は、
完成と同時に破棄されてしまいますが、
ガスター博士は特に反応せず、クリスを操作するプレイヤーを放置しています。
また、『咆哮の騎士』の
負けイベントに抵抗するプレイヤーの行動に興味を示し、コンティニューできるようにしたり
…予想外の事態にも臨機応変に対応しています。
彼にとって、自分の想定内だろうが想定外だろうが関係なく、この実験によって得られる全ての情報が大切なのかもしれません。
【もう一人の『彼』】
この"謎の声"がガスター博士なのだとしたら、
なぜDRとUTで字幕や口調が異なっているのでしょうか?
UTでは、
Wingdingsで書かれた字幕、それを解読すると判明する
大文字のアルファベットで書かれた字幕(日本語版、英語版共通)で表示されています。
口調かは分かりませんが、『17番』は
韻を踏んで作られた奇妙な文章であり、三人称には
「キミたち」が使われています。
(『しんじつのラボの報告書No.1~No.8はガスター博士によって書かれた説』に関しては、定かではないので今回は除外しております。)
DRでは、英語版の字幕が大文字なのは同様ですが、日本語版の字幕は
カタカナ+漢字で表示されています。
"謎の声"は、
丁寧語で話しており、プレイヤーを「アナタ」と呼んでいます。
DRやUTに共通して登場するキャラクターは、字幕やフォントが同じようになっているため、このような事例は他に確認できません。
前回の考察の終わりに、『ガスター博士が複数存在する説』について触れました。
Gフォロワー達によると、
ガスター博士は時空の彼方に消し飛び、残骸となっているとの事
…
英語版でも「piece of him」と表現されているので、
彼は無数の欠片になってしまったという事なのかもしれません。
それならば、
その散った欠片が、複数のガスター博士になった可能性はないでしょうか
…?
偶然か必然か、サントラに
『ANOTHER HIM(もうひとりの彼)』というBGMが存在している事も非常に気になる点です。
場面的にプレイヤーが作った
『器』の事を指しているように見えますが、
『HIM=彼』というワードはガスター博士を指している可能性が高く、
その言葉通り、
この時語り掛けてくるガスター博士は、『UTで存在を仄めかされていたガスター博士』とは別人の…
『DRに関わっているガスター博士』であるという事を示唆しているのではないでしょうか
…?
以降は、”謎の声”=ガスター博士と仮定して考察を進めていきましょう。
【UTとDRのガスター博士の違い】
冒頭で『DRの方がUT以上にガスター博士の存在を強く感じるように思える』と書きましたが、その感覚の正体はなんなのでしょう
…?
それには
大きく2つの理由があると思います。
①ガスター関連の要素がDR本編中で確認できる
UTでは、普通にゲームをプレイしただけではガスター博士の存在を知る事がほぼ不可能でした。
ゲーム本編中にガスター博士に関する情報はほぼ存在せず、彼の事を知るには
ランダムなFUN値イベント…それも
低確率のレアイベントを見る必要がありました。
更に、ガスター博士が書いたと思われる
『17番』は、
データを改変してRoom 264『room_gaster』に入る必要があります。
このように、
UTではガスター博士の情報を容易に知る事は出来ず、まるで彼の存在が隠されているかのようでした。
一方
DRは、『ガスター』の名前がはっきり登場する場面はほぼないにも関わらず、ゲーム本編の中で、彼の存在を示唆する要素を見つける事ができます。
それらは
字幕や、闇の世界でケータイを使った時の
効果音、
BGMのメロディや曲名など、
比較的入手しやすい情報がいくつか存在しています。
DRの公式ページにあるFAQによると、
DRとUTは別の世界であると明言されていますが、
同時に
『「UNDERTALE」をクリアした後で、お好みでプレイできるゲーム』であるとも書かれています。
DR内に『HIM』や『6』、『mus_smile.ogg』などが存在するのは、UTのプレイヤー達にガスター博士の存在を示唆させる目的があるのではないでしょうか?
この他にも、
typer valueや未使用テキストなどの内部データを確認しないと得られない情報や、
倍速する事で気が付く情報などもあります。
②ガスター博士自らが接触して来ている
UTでのガスター博士は過去の人物として描かれており、本人は一切登場しません。
入手できる情報は、彼の人となりや功績に関する内容であり、
”W.D.ガスター”という人物の存在を知る事に重点が置かれているように思えます。
それに対しDRでは、ゲームの冒頭からガスター博士と思われる謎の人物が、プレイヤーに直接語り掛けてきます。
そして、その”謎の声”はゲーム中度々プレイヤーの前に現れ、接触してきます。
それに加えて①で書いたように、彼に関する要素がゲーム本編中に登場する事で、
彼の存在がより身近に感じ取れるようになっているのかもしれません。
更に、DRについての公式ツイートやインストーラーなどを含めれば、より一層ガスター博士の存在を近くに感じる事が出来ると思います。
それは次回の記事で、考察していきましょう。
【『忘れられた男』】
では、
『忘れられた男』について考えてみましょう。今回の新chapterリリースでは、『男』や『タマゴ』に関する謎が予想以上に多く解明されました。
『忘れられた男』=ガスター説もよく目にする考察ですが
…両者に見られる共通点は、
英語版字幕が大文字である事と、
隠しキャラ扱いである事です。
また、
一定の確率で入る事ができる隠しエリアにいるという点では、
ミステリーマンに似ている部分もあります。
ガスター博士複数説を用いて考察すれば、
彼もガスター博士の1人である可能性はあり得ると思います。
…しかし、
『chapter完了のトロフィー』と『タマゴ』の因果関係を考えると、別の側面が見えてきます。
chapterをクリアすると獲得できる『CHAPTER 〇 完了(CHAPTER 〇 END)』のトロフィーは『
問題ナク 完了{COMPLETE WITHOUT
ISSUE.)』と説明されており、
『タマゴ』を入手すると、このトロフィーを獲得する事が出来ません。
…という事は、
”謎の声”(=ガスター博士)は『タマゴ』を問題(ISSUE)だと判断している…
同時に、その『タマゴ』を渡してくる
『忘れられた男』も問題として認識される…と考える事が出来ます。
もし、
”謎の声”も、『忘れられた男』もガスター博士だとしたら
…二人のガスター博士が対峙する奇妙な構図となってしまいます。
同一人物が複数に分裂した結果、
それぞれが異なる思想や野望、目的を持ってしまったとでもいうのでしょうか
…?
もしくは、
『忘れられた男』はガスター博士ではない別の存在である可能性が出てきた、という事なのかもしれません。
それが既存のキャラクターなのか、完全な新キャラクターなのかは、現時点では不明なままです。
そもそも、
なぜ『男』と『タマゴ』は問題(ISSUE)なのでしょう…?
『問題』を言い換えれば、
予期せぬエラー、バグ、予想外の事態…といった感じになるでしょうか?
『タマゴ』の存在自体が、”謎の声”(=ガスター博士)の認識外の存在だとしたら、それは外部から持ち込まれた想定外の存在であり
『問題』となり得ます。
同じように『男』も、ゲーム内では把握されていない
通常存在しないNPCだとしたら、こちらも
『問題』になるでしょう
…
これらが『男』や『タマゴ』の特異性に表れている可能性もあります。
『タマゴ』を
使用しても何も起こらず、消費もされず、捨てても闇の世界で再びアイテム欄に入っているのは、
ゲーム側が把握していないため
適切に処理されず、効果の発動や消費、削除がされなかった、と考える事が出来ます。
また、『男』が隠しエリアにいるのも、通常のNPCではないため隠されたエリアに居るのかもしれません。
そして、自身が存在できる
『忘れられた島』という限られたエリアでのみ、会話をする事ができるのではないでしょうか?
であれば、『男』の事を忘れてしまう事、『忘れられた島』が やがて消えてしまう事、次のchapterになるとアイテム欄から『タマゴ』が消えてしまう事
…
これらも、やがてはゲーム側に修正されてしまう事で起こっているのかもしれません。
【『器』を破棄したのは…?】
ではもう一人
…『器』を破棄したのは誰なのでしょうか?
前述の通り、
字幕の特徴や口調、typer valueが『2』である事から、
ガスター博士ではない事はほぼ確定だと思われます。
ファンの間では、UTのGルート完遂後に現れる
『落ちてきた人間(キャラ)』なのでは?という説があるようです。
その理由に、
字幕の特徴が似ている点があります。
破棄した人物の字幕は、
日本語版ではひらがな+漢字、英語版では頭文字が大文字の一般的な英文になっています。
やや高圧的な口調で話し、プレイヤーの事を
「おまえ」と呼んでいます。
UTでのキャラの字幕は
ひらがな+漢字であり、プレイヤーの事を「お前」と呼ぶなど、口調もかなり似ています。
更に、
『プレイヤーの選択を無視して世界を破壊する』行為と、
『プレイヤーの選択を無視して器を破棄する』行為にも、似ている部分があるように思えます。
参考サイト:bea様:suzyundertale.tumblr.com/post/180228828737/determinators-lunacria-in-the-beginning-of
もちろん、この人物がDRの登場人物である可能性もあります。
日本語版字幕のひらがな+漢字という特徴は、闇の世界での字幕の特徴なので、この人物はダークナー、あるいは闇の世界にいるライトナーかもしれません。
メタ要素を認知していると言えば
ラルセイもいますし、未登場の
アズリエルやディセ、何か行動している
パピルス、
シャドウマント戦のボス…
…もしくは、
今後登場する新キャラクターかもしれません。現時点では不明です。
…誰であれ、
器を破棄をした理由は一体何なのでしょうか…?
ガスター博士の実験の妨害でしょうか…?ならば、それは何故でしょうか?
自分の行動の邪魔になるから…?阻止したい何かがあるから…?
もしくは、
どうしても『クリス』の物語を進ませたかったからでしょうか
…?
【彼の目的は何か?】
これまでの考察や仮説をまとめると
…私の考察では、ガスター博士複数説を軸に、現状 UT / DR含めて
2~3人はガスター博士が存在する事になると考えています。
UTに『17番』を残した Wingdingsで話すガスター博士と、DRにて”謎の声”として度々接触してくるガスター博士…
そして、
『タマゴ』を渡してくる『忘れられた男』もガスター博士である可能性があります。
もし”謎の声”と『忘れられた男』がガスター博士だった場合、奇しくも『17番』に記されていた
『君たち2人はどう思う?』の人数と一致する事になります。
”謎の声”=ガスター博士だとして、
彼の目的は何か… 私は、
自身の携わる『DELTARUNE』というゲームを使って、プレイヤーに何かしらの実験を行う事だと考えます。
ゲーム開始時の『器』作りや、chapter3『咆哮の騎士』戦でのコンティニューもその一環でしょう。
では、
これは何の実験なのか…
chapter3のコンティニュー時に注目してみると、彼は負ける事が確定しているにも関わらず、執拗に再戦を選ぶプレイヤーに興味を惹かれ、
騎士を倒す寸前までいくと
「スバラシイ。 ワタシハ 感ジマシタ。 アナタノ チカラノ 輝キヲ」と、諦めないプレイヤーを称賛します。
この
『プレイヤーの力の輝き』とは、恐らく
『ケツイ』を指すと思われ、これが重要なポイントになっているのではないでしょうか?
UTのしんじつのラボにある研究記録では、人間の『タマシイ』が身体の外へ出ても消えないのは、
生き続けたいという意志や、運命を変えたいという強い気持ちによるものであり、これらが
『ケツイ』と呼ばれるようになっていました。
この時のプレイヤーも、『勝ちたい』という『ケツイ』に満ちていたため、彼はコンティニュー出来るよにゲームシステムを変更してまで助け舟を出してくれた
…
つまり、彼の研究は『ケツイ』、あるいは『ケツイ』によってもたらされる『何か』
…についてである可能性があります。
では『忘れられた男』の最終的な目的とは
…?
『タマゴ』は、
「自身(忘れられた男)の存在を忘れないように」という目的で渡されました。
つまり、
『忘れられない=覚えていてほしい』という事が重要なのかもしれません。これは、DRのテーマである
『Don't Forget(忘れないで)』に繋がります。
…という事は、このガスター博士は、存在自体が危ぶまれている状況に置かれているのでしょうか
…?全ては、プレイヤー
…あるいはクリスの記憶次第なのかもしれません
…
…そして、
UTに『17番』を残していたガスター博士。
今のところDRには『17番』のような隠し要素もなく、ゲーム中にWingdingsも登場していないため、
DRとの関係は薄そうに思えます。
…しかし、実は
このガスター博士もDRを認識している証拠が存在します。それは、
ゲームの外にひっそりと隠されていたのです。
次回は、公式HPやメールマガジン、グッズなど、ゲーム外のガスター要素をまとめ、考察していこうと思います。
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