木蔦(キヅタ)
2021-02-28 21:52:06
8388文字
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閉所&暗所恐怖症のまんばの話【ちょぎくに】




それ以降まんばとの『特訓』はエスカレートして行った。押し入れに入るとどちらともなくキスをする。服の中に手を侵入させて撫で上げるとまんばが期待でフルフル震える。頬は紅潮して物欲しげに長義を見る。

そこからは本能のままに、お互い求め合って

|||ω・`)じ〜〜〜

|||)≡サッ!!

|||)<暗転ダヨー


そんなことをしてるにも関わらず、普段は犬猿の仲のまま。いつも喧嘩腰で言い合ってる。
ただし例え劣勢になろうとも、あの事は引き合いに出さない。秘密にしてくれと頼まれたから言わないわけではない。長義自身が言いたくなくて、そこには触れないようにしていた。

ある日、事件が起こる。

まんばが本丸にいなかった。出陣や遠征にも組まれていない。不思議に思い、問うと政府に審神者のお使いで出かけたとのこと。
別にまんばに用はないが、本丸にいないと思うとそわそわ。

「あれ?政府のポータルサイトにアクセスできない」
審神者がパソコンでぽちぽち。ネットワーク異常か?と思ったら、政府のサーバーが落ちてるらしい。
調べてみると停電によるサーバー落ち。
「停電かー。うちのパソコンが変なのかと思っちゃったよ。よかったー!停電なら数時間後には復旧するよね?」

審神者はホッと息をつく。
(停電?)
なんだか嫌な予感がする。慌ててまんばの端末に連絡を入れた。
『どこにいる?政府建物の中か?』
その問いに簡潔に返事が返ってきた。
『エレベーター』

最悪だ、停電したエレベーター内なんて、地雷のオンパレードじゃないか、と思う。
長義は本丸を飛び出した。

※エレベーターの構造など知らないため、適当に書いてます・:*+.(( °ω° ))/.:+イマジナリーで感じ取り、大雑把に認識して、細かいところには目を瞑る精神でご覧ください。


長義が着いてもまだ電気は復旧してなかった。職員たちは悠長に仕事にならないだの、今日は強制休暇だの言ってる。エレベーターを見るがもちろん止まってる。ランプが付いておらず、何階にあるかわからない。
通常エレベーターが止まった場合は閉じ込められている人がいないか確認があるはずだが、電気が通ってないため、監視カメラも確認できず、本人も応答できないことから無人と判断された可能性が高い。

『何階かわかるか?』

端末でまんばに問いかけるが反応はない。

「くっそ!」
長義は階段を駆け上がる。一階一階声をかけていく。今頃震えて泣いているかもしれない。最初に蔵で見たまんばを思い出す。儚げで、弱々しくて
「おい!偽物くん!いるか!?返事をしろ!!」
ドンドンと扉部分を叩く。反応がない。ふと、声も出せない状態かもしれないと思い至る。それならばと電話を鳴らしてみる。

耳を澄ますと微かに遠くで鳴っている。
「まだ、上か!」
長義は電話の音を頼りに探す。
!近い……!」
もう一つ上か、とさらに上を目指す。しかし上位階で耳を澄ますが先ほどと同じくらいの音、むしろ少し小さい。
「もしかして、階と階の間か?」
でもどちらにしろここで間違いない、と長義は扉をこじ開けた。少し下にエレベーターの天井であろう部分が見える。そこに長義は飛び乗った。突然の行動にその階にいた職員たちは騒いでいる。

長義は天板を外した。そこにはまんばがぐったりと倒れている。見つけた。すぐさま中に入り、抱き上げた。
「偽物くん!」
「んぅ…………っ本歌……!」
息が荒い。まんばが長義の胸に顔をうずめる。
「ほんか、ほんか……!」
「もう大丈夫だから」
「ちが……!」
「え?」
まんばの頬が紅潮している。どことなく艶めいた声。内股を擦るような仕草。
「ほん、かぁ……その、ほ、ほしい……
「!?」
まんばの状態を理解する。遥か上の頭上ではざわざわと職員たちが様子を窺っている。とてもこんなところではまんばの望みは叶えられそうにない。

まんばは明らかに欲情していた。

これは長義の推測に過ぎないが、特訓と称し、そういうことばかりしていたため、暗く狭いところはそういうことをする場と脳が認識した可能性が高い。そのためその状況をトリガーにして条件反射に欲情した。パブロフの犬というやつだ。まんばにとって恐怖の象徴でしかなかった物が、いつの間にか性交の条件下という認識にすり替わっていた。

「偽物くん、少し我慢できるか?」
こくんと頷く。長義はまんばを連れ、脱出し、職員が怪我や気分などを問う間もなく、お手洗いに駆け込んだ。

🚻暗転🚽