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さもゆ
2024-12-06 15:52:46
10482文字
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BBB
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【ザプレオ】ツイログ
全て付き合ってないザプレオです。
2020.12.27 たまごのお粥pixiv投稿作品
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ワンドロワンライ。モブ女性あり。
まだ、怒ってる?
まだ、怒ってる?
何よ。ちょっと悪戯しようと思っただけじゃない。大体アンタが悪いのよ、いつもいつも女が一番みたいな甘い顔をして、その実ちっとも私たちのことなんて大事じゃない。女なんて、酒と薬と煙草と喧嘩と、そーいうものと同等なんでしょう。アンタの一番は、結局、血を流してる時。あたし知ってるんだから。血を流して、喧嘩なんざ可愛い生死のやり取りをしている時に、そばにいることのできる子が、一番大切なんでしょう。あたし知ってるんだから
……
。
だから、ちょっと、困ればいいと思ったの。
ごめんなさい、ザップ・レンフロ。嫌いにならないで。
だってそろそろ、アンタは自覚をするべきなのよ。
クソのろま陰毛小僧が現場に立てなくなった。
なぜかと言うと俺の愛人に呪いをかけられそれが解呪できていないからだ。解呪条件は極めて簡単、「俺が自覚すること」らしい。自覚って、何をだよ。困惑を全面に訊いても愛人は嫌そうな顔をして唾を吐くだけで、俺はそいつの強気なところが好きだったが、今回ばかりは眉をひそめざるを得なかった。なんだ、何を自覚すりゃいいってんだ。そもそもこの呪い、めたくそ仕事に支障が出るんだっつの。あのなよなよした糸目のガキはあんなんでもライブラの一員であるし、気色の悪いウフウフな目玉は今や大抵の作戦に組み込まれるか役に立つかの高性能さだ。秘蔵っ子。体力も武力もないが根性と忍耐力だけはある。現場に立てないなんてはた迷惑な。
ということを本来は真っ先にぶつけてきそうなスターフェイズさんや犬女がなぜかなまぬるい目で「早く解けるといいな」と言ってきたのでおそろしく意味が分からない。何なんだ。気味が悪い。
そんな不気味で居心地の悪い現場から事務所に戻ると、俺以上に気味が悪そうな顔つきをした、呪いのかかったレオナルドが、短い脚でとたとた給湯室から駆け寄って口を開いた。そして目の前で嘔吐いた。
「ザ、
……
っおえ゛」
「バカ、きったねえな」
「だ、だれのせいだと
……
」
俺のせいだけじゃねぇだろう。愛人のせいだろ九割がた。
「だいたいね、っぐ。みんな、おれが平気な顔して、う゛ぇ、現場に立ってるどお思いなんでしょうげぇ、うえ、げどねえ」
「おいもういい喋んな、嘔吐くな、わーったからあっち行ってろ」
「わりかし、いつでも、平気じゃないんすよ」うえっぷ、胃酸が込み上げて来たのだろう口許を押さえ、手に持っていたタオルを自分ではなく俺に押しつけて「んじゃ、おづかれっす」給湯室へ駆け戻っていく。
ふわふわのタオルを押しつけられた俺は、真白のそれがじわじわ赤く汚れていくのを見ながら、益々あいつの呪いの効果に眉をひそめた。『血を見ると吐きそうなほど恐怖を覚える呪い』かけられたのが俺じゃなくて良かったと心底思う。俺は俺の血に誇りを持っているから、これで戦えなくなったら、つまらない。
つまらないと言えば、もうひとつ。
本当なら護衛対象がいない現場は動きやすくて仕方がないはずなのに、どうにも調子が出ないというか何かが足りないというかいまひとつというか。
「
……
切った張ったができりゃ、それでいいはずだろ
……
」
血が滲んでいく。あいつは馬鹿だと思う。正真正銘の馬鹿なお人好し。吐きかけるくらい恐怖を覚えるものに近づき案ずる。阿保だ。さっさと呪いを解いて、普通にそばにいてくれなければ困る。
普通にそばに、って。
面倒だろう。どうせ物理的に守らなければ死んでしまう存在なんだから、気兼ねなくそばにいてくれた方が、簡単だ。さっき言っていた通り、いつでも平気じゃないくせに、向こうからわざわざそばに寄りたがってくれるんだから。
「自覚って何をだよ
……
」
呪いはしばらく解けそうにない。
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