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河童の皿箱
2024-11-23 22:29:49
4518文字
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遊戯王:短め(2024年度)
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もしも時間を遡れたのなら
キスキルリィラ→R-ACE→ダイノルフィア→M∀LICE→電脳堺→P.U.N.K.→クロノダイバー
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『もしも時間を遡れたのなら』。
……
そんな問いかけを投げられた白髪の男は、モノクル越しに銀髪の相棒を眺めて、つい噴き出した。「それ、僕に聞く?」。口元に添えられた白手袋を眺めては、銀髪の男は肩をすくめた。「だよなぁ」、と。時をかけて、必要な様に歴史を変えて。それなのに、こんな質問、今更だ。投げかけたのはそう、ほんの出来心。ただそれだけ。あるいは、多少話をしたかっただけか。
蠟燭の炎がほのかに照らすジャズバーの片隅、誰も寄り付かないそこでめかし込んでワインを一口。たしなみながら、聞き耳を立てる。そんな時間にも飽き飽きしてきて、つい口から飛び出ただけだ。銀髪の男がそう愚痴れば、白髪の男は「まあまあ、これも必要な時間だから」と宥める。「あーあ、こういう無駄な時間を全部すっ飛ばせればなぁ」。そんなぼやきに、白髪の男はクスリと笑った。「時間から解き放たれたと思っても、案外、時間に縛られているのかも」、と。「はぁ、違いないな。ったく、いい加減来い
……
」。そこまで口にしてみれば、いくつかの明かりが吹き消された。「皆さま、大変長らくお待たせいたしました。これよりオークションを開始いたします」。司会に促されるまま、大富豪たちが一斉に寄り付く。その群れの中で標的を認めれば、2人はすれ違いざまに財布をすり取る。その中のバッヂをひとつ取り出しては、あとはすべて返す。そのまま美術品オークションの熱狂から離れ、誰にも見られぬままに会場を後にした。
拠点まで戻ってくれば、ガラクタの山から新たなる機材を作り続ける茶髪の少女と、その少女の未来の姿、もとい、男たちの仲間が通信をつないで待っていた。首尾よくいったことを報告すれば、同一人物たちは頷いた。けれど、男たちの胸の内には、ある答えを導き出していた。『皆が皆、時間を遡れてしまったのなら、ろくなことにはならないだろう』、と。
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