河童の皿箱
2024-11-23 22:29:49
4518文字
Public 遊戯王:短め(2024年度)
 

もしも時間を遡れたのなら

キスキルリィラ→R-ACE→ダイノルフィア→M∀LICE→電脳堺→P.U.N.K.→クロノダイバー


 『もしも時間を遡れたのなら』。人間たちの間で流行っているその質問は、人間ではない変異生物、もとい、恐竜の遺伝子を持つテロリストたちのもとにすら届いていた。その質問を投げられた尾長の男とその質問を見て、大爪の女は笑った。「なに、それ」と。「人間どもの間ではやってるんだと」、と答えてやれば、「ふぅん」、と。繁華街のネオンがドブの様にべたつくような裏路地、生活の残骸の山に腰かけては、尾長の男は腕を組んだ。「まあ、遡るも何もないか」。その言葉に、大爪の女は頷く。「そうだよ、私たちはあの研究所で……」。
 突如。2人の頭上に機械の残骸が降り注ぎ、2人は急いで身をひるがえした。直後に地へと墜落する大型の哨戒ドローン。ビービーと警報音を発するそれを踏み台のごとく粉々に踏み抜き、吹きあがる炎すらものともせず、落ちてきた剣山のごとき女は口元を歪めた。「なんだい、面白そうな話をしているじゃあないか」。飽くなき野生の眼光に、2人はあえて、投げかけた。巨大な剣の言葉とともに、2人もまた、闇の中へと駆け出しては、警報に吠えた。
 同胞たちの威厳と尊厳のために。『我らの眠りを妨げた者たちに、死を』。