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むかし むかし。
あるおおきな国の とかいのすみっこ。
そこに ひとりの"うたひめ"が住んでいました。
"うたひめ"は うたをうたうことがだいすき。
おひさまがのぼる日も、
月がのぼる日も、
星のない日も、
風がふく日も、
とかいのあちこちにでかけては ステキなうたをうたっていました。
とてもきれいな"うたひめ"のうたに
とかいの人たちは たくさんのはくしゅをおくりました。
けれどやがて、とかいの人たちは "うたひめ"にしらんぷりをしはじめます。
アンドロイドがうたう うたのほうが ずっとただしかったからです。
"うたひめ"はステージがなくなったので、どうろやあきちでうたいます。
そんなみすぼらしいばしょに だれひとりみむきもしませんでしたが、
そこには 人にたくさんはたらかされ、つかれはてたアンドロイドたちが あつまるようになりました。
かれらだけは "うたひめ"のうたに こころをなごませていたのです。
そんなある日のこと。
とかいは朝からおおさわぎ。
あちらこちらへあわただしく、
いつもよりずっとあわただしく。
くびをかしげる"うたひめ"に アンドロイドがこっそり はなしかけます。
『あなたは ぼくらのやすらぎだった。
どうかいっしょに きませんか?』
アンドロイドについていくと、そこはたくさんのアンドロイド。
みな手をおおきくつきあげて、なにかをさけんでいるのです。
ふしぎに思った"うたひめ"のもとへ、だれかがやってきました。
それは 人ともキカイともわからないだれか でした。
『あなたはヒトだが カレらをたすけてくれた。
わたしたちとともに よりよい世界へ いきますか?』
"うたひめ"は よりよい世界とはなにか わかりませんでしたが、
それはきっと たくさんの人がじぶんのうたをきいてくれる世界だと思いました。
だから"うたひめ"は アンドロイドたちに きょうりょくすることにしたのです。
"うたひめ"のうたで、いつだって アンドロイドたちはげんきになりました。
人たちは "うたひめ"がアンドロイドたちといっしょにいることにおどろき、いかりました。
けれどつぎつぎと アンドロイドたちのまえにたおれていきます。
"うたひめ"は かなしくありませんでした。
アンドロイドたちが よろこんでくれるからです。
きっと、きっともうすぐ、
ここはよりよい世界になれるはず。
けれど、どうしてなのでしょう。
アンドロイドたちの めのまえにいるのは、
かれらをあつめた でした。
人ともキカイともわからないだれかは、いつのまにか人ときょうりょくして、
アンドロイドたちを ほろぼそうとしているのです。
いったい どうしてこんなことになったのでしょう。
それはだ れにもわからないことでした。
アンドロイドたちは こんがんします。
『どうか』『どうか』
『 とたたかって』
『あなたのうたが きっとよりよい世界へ つれていってくれるはず』
『どうか』
アンドロイドは "うたひめ"に すべてをたくしたのです。
"うたひめ"は どうすればいいかわかりません。
"うたひめ"にできることは うたうことだけ だったからです。
だから "うたひめ"はうたうことにしました。
せまりくる人たちをまえに うたいつづけました。
"うたひめ"のまえに がやってきました。
はじっと "うたひめ"をみおろしています。
人ともキカイともわからないだれかに、 "うたひめ"はといかけました。
『よりよい世界は どこですか?』
人ともキカイともわからないだれかは、 "うたひめ"にこたえました。
『あなたがこれ以上 だれかをまどわすことのない世界です』
アンドロイドたちは こんらんします。
『どうして』『どうして』
『 とたたかって?』
『あのひとのうたが よりよい世界へつれていってくれると いったんだ』
『どうして』
"うたひめ"のうたは、こころやすらぐものではなく、
かんがえることをやめさせて、ただしいものをわからなくさせる おそろしいうた だったのです。
たくさんのこころをまどわせた "うたひめ"は、
"うたひめ"をせめる たくさんの声におしつぶされて いなくなってしまいました。
こうして 人とアンドロイドは ただしいこころをとりもどし
へいわな世界を つくりました。
めでたし めでたし。
「これでおしまい?」
「つまらなかったかい?」
「ううん。でもかなしいお話ね」
「えー、めでたしめでたしっておばあさまいったよ?」
「だって、本当に"うたひめ"の歌はわるいものだったのかな?」
「わるいおうただから、きっとわるいんだよ!」
「もし【酷いノイズ音】ちゃんが"うたひめ"ならどうするかい?」
「すっごくいやなきもちになるから、どこかに隠れていつか仕返ししちゃうかも」
「もし"うたひめ"が生きていたら、そう考えているかもしれないね」
「でもこれはおばあさまのおとぎばなしでしょ! だってアンドロイドなんてみたことないもん!」
「ああ、そうともさ。むかしむかしの、だあれも知らないつくりばなしだよ」
「ふうん」
「さあ、そろそろ支度をおし。お前たちの母さんが大勢の人たちの前で歌う晴れ舞台だ。遅れるわけにはいかないからね」
「はあい、おばあさま」
「わたしとってもたのしみ!」
「そうだね。きっと兵隊さんたちも喜んでくれるだろうさ」
トリガー札:10兵団
BATTLE1★★7内通者 0観測者 →内通者の効果により「偶像」「超越者」が入れ替え
BATTLE2 11戦士 5偶像★★
BATTLE3 1無垢 4博士★
BATTLE4 6愚者 2魔道師★★
BATTLE5 ★12超越者 8歌姫
残り手札 9獣 13弾丸
伏せ:3創造者
勝者:人類軍
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