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botanin5
2024-11-14 03:10:59
14175文字
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薬さに♀(小説)
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雨のち浮かれ気分
ハッピーエンド
突然、浮気するようになった薬研のお話
・薬研が他の女性を口説く描写があります
・名前の無い女性モブがちょいちょいしゃべります
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皆さん、恋人の浮気はどこまで許すことができますか?
恋人が自分以外の女の子と話すだけでも嫌だという人もいるでしょう。
一人の女の子と一度までの関係なら許すという人もいるかもしれません。
浮気の尺度は人それぞれ。そもそも、浮気などしない恋人をもつ方々はとんと考えたことも無いでしょう。
さて、私には薬研藤四郎というそれはそれは男前な恋人がいます。出会ってから戦の毎日、互いに信頼を寄せ、手を取り合う中でいつの間にか育った恋が実を結び、本丸の仲間たちに祝福されながら晴れてお付き合いする事になりました。優しく頼もしい手にふさわしくあるよう自分磨きを怠らず、世間一般の恋人たちにもれず体を重ね、順風満帆ほどよい幸せに包まれていたのです。
しかし、この頃
「
…
もう少しだけいいじゃない、ね、薬研さま」
「ん。ならもう少し、な」
くすくすと潜められた楽しそうな笑い声に、胸がぎゅっと締め付けられる。
また。まただ。
すぱーん!!と本丸中に響くほどの大きな音をたてて障子を思いっきり開ける。目の前に居るのは想像した通り、なんてことない顔でこちらを見る愛しい恋人と、彼にべったりと身を寄せ美しい顔を驚かせてこちらを見上げる女の人。薬研の手袋に包まれた手は彼女の足をゆるりと撫でていて、女の人の手は薬研の首に回っている。
ああもう、どうして。じわりと涙が集まってくる。
「薬研!!!また女の人連れ込んでる!!」
「おっと、もう時間切れだな」
「まぁ驚いた。障子ってそんなに大きな音を出せるのね」
「薬研は!私の恋人なので、帰ってください!」
あらそう、残念。とあまり残念そうに見えない顔で身支度を軽く整えた女の人は、それじゃあまたね、と薬研の頬に軽く口づけて部屋を出て行った。部屋の前に立つ私へ微笑んでいくのも忘れない。その余裕な態度に、ぎりぎりと歯を食いしばる。
もう何度目か分からない。ひと月ほど前から突然浮気癖が発症した薬研は、何人も代わる代わる女の人を部屋に連れ込むようになった。私の許可なんて知ったことかとでもいうように、本丸には綺麗な女の人が出入りするのだ。これまで、私に気を使って夜に街へと繰り出していた刀剣たちも、薬研の自由気ままな態度に感化されたのか人を連れ込むことが増えてきた。いくら政府の管理下で商売している方々とはいえ、いかがなものだろうかと物申したくてたまらない。門なんて、あってないようなものじゃないか。
「う、浮気だ!!」
「落ち着けよ大将、別に抱いたってわけじゃねぇんだし。口吸いすらしてないぜ」
「薬研からしてなくても、されてたらアウトでしょ!!それに足とかべたべた触ってたし、ずっとくっついてたんでしょ!!聞こえてたんだから!!」
「そう怒るなって、ほらこっち来いよ大将」
「薬研のばかーーー!!!!」
全く悪びれない薬研の様子が頭にくる。悔しいから我慢していたのに涙腺が決壊してしまった。
もう一度聞こう。
皆さん、恋人の浮気はどこまで許すことができますか?
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