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【再録】このすばらしき世界
2024年1月に発行した書き下ろし本。
どこかにいるかもしれないし、いないかもしれない普賢さんと、それを探す伏羲の話です。5本の短編のオムニバス。無配ペーパーにつけた外伝、あとがきもまとめて再録しています。表紙イラストにはノヒト様をお迎えしました。ありがとうございました!
「大丈夫、信じますよ」
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あとがき
伏羲と普賢の本、お手にとってくださってありがとうございます。
二十年ほど前に個人サイトを開設した当初から、ずっと頭の中にあった「伏羲が普賢を探している話」やっと形にできました。
長年ぼんやりした妄想から進まなかったのですが、お友達と話していたとき「普賢が神様なら、だれかの願い事をちょっとピントのずれた形でかなえて、人間に『確かにそうなんだけど、そういうことじゃない』みたいにつっこまれそう」という話題になり、ああ、それはとてもありそうだな、と。
そこから、いろんなところに、いるのかいないのか、普賢なのか違うのかわからないオムニバスにすることを決めました。
わたしの考える神様は万能ではないので、普賢もできることの少なさに苛立ちながら奮闘したり、何ができるか真剣に悩んだりしたかもしれない。そんなエピソードを想像するのはとても楽しかったです。
伏羲はきっとそのへんをふらふらしているので、示し合わせて会うというよりは顔を合わせなくても互いの気配を感じるだけで「元気でやってるなら、ま、いいか」とすれ違うのが、彼ららしいんじゃないかと思っています。
この本では二人はお互い一度も名前を呼んでいませんが、ちゃんと伏羲と普賢のやりとりになっているでしょうか。
今回、サイト時代からお付き合いいただいているノヒト様に、表紙のイラストをお願いしました。大好きな作家さんが描く二人の情景も、ぜひいっしょにお楽しみいただければ幸いです。
ノヒトさん、本当にありがとうございました。最初に案を出していただいたとき「普賢は伏羲の方を見てなくていいです」と言ってしまってごめんなさい。
この絵のように、街のどこかに二人が紛れているかもしれません。思いがけないラッキーなできごとは、普賢や伏羲がそっと手を貸してくれたものかもしれません。
そんなふうに考えることで、すこしだけ日々が楽しくなるといいな。
みなさまの毎日に、やさしくてちいさな奇跡が起こりますように。
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