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Hizuki
2019-01-27 23:06:52
11906文字
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FF14
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Hope but Release
【FF14】エス光。平和になったエオルゼアを離れたヒカセンの話。捏造の塊+NPCではない名前ありのキャラの出番がそこそこあります。『Praise or Fear』の続き。1ページ目にリンクあります。全てを手放す覚悟を決めた。
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珍しくふっと目が覚めた。
窓の外はまだ暗く、もう一眠りくらいはできそうな時間だろう。
少しばかり喉の渇きを感じて、水でも飲もうかと上着を羽織って部屋から出る。
階段を下りようとしたところで、1階がほんのりと明るいことに気付いた。
そして、聞こえてきた声で誰がいるのかを察して、自然と気配を消していた。
「お姉さんが話してくれた相棒ってあなたのことですよね?」
「あいつが何を話したのかは知らんが、相棒と言ったのなら俺のことだろうな」
少しだけ身を乗り出して下の様子を窺えばエスティニアンとカイトの姿があった。
並んでいるのを見ると髪の色も、目の色も本当に似ていると思う。
あえて言うのなら、片方がエレゼン族ではないということだろうか。
「やっぱり。イシュガルドって国で、ドラゴンと一緒になっちゃった人を助けられたってこと、すごく嬉しそうに話してくれて」
「
…
そのドラゴンと同化してたのが俺だ」
「そうだったんだ」
「俺はあそこで死ぬものだと思っていた
…
だが、あいつが、あいつらが俺を助けてくれたんだ。どれだけ感謝してもしきれんさ」
邪竜への復讐だけを動力に動いていた時のエスティニアンからは想像できないような穏やかな声。
今までの旅の中で救えた人はたくさんいる。
その中でもやはり特別に嬉しかったのはエスティニアンを助けられたことだった。
…
そうでなかったのなら、私は今ここにいなかったのかもしれない。
「お姉さんもエスティニアンさんもエオルゼア、ってところから来たんですよね」
「ああ、そうだ」
「いいなぁ、オレも行ってみたい」
両親が冒険者だというところもあるのだろう、兄弟揃って見知らぬものへの好奇心が強かった。
おかげでトラブルに巻き込まれたことも少なくない。
「聞かせてくれた話はどれも面白くて、いつかオレも自分で行ってみたいって思うんです」
「その分危険も伴うぞ」
「それは自分で何とかするしかないだろうけど
…
槍での戦い方は教えてもらってるから、お姉さんが見た景色をオレも見てみたい」
泣きながらシャルとノイが帰ってきた日。
傷だらけになってカイトが帰ってきた日。
偶然出くわした魔物から2人を守って負った傷は重くはなくとも、軽いものでもなかった。
手当てを受けながら、カイトは私に戦い方を教えてほしいと言った。
少なくとも自分の身と妹と弟くらいは守れるようになりたい、と。
「そうか。なら、いつか見に行ってやってくれ。エオルゼアはあいつが全てをかけて守った場所だ」
「はい、必ず!
…
そろそろ寝ますね。おやすみなさい」
明かりが落とされ、足音が遠ざかっていく。
そして、もう一つの足音は階段を上がってくる。
誰とは問わない。
思わず身を屈めてしゃがみ込んだ。
「いつから聞いていた?」
「え、えっと
…
」
私の頭を優しくポンと叩く。
きっといつからかなんて答えなくてもエスティニアンには分かっているのだろう。
ただおやすみ、と小さく告げると部屋へと戻っていった。
1階に下りて水差しからコップに一杯。
程よく冷えていた水は喉の渇きを潤し、同時に少し熱くなった頬から熱を奪っていった。
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