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Hizuki
2019-01-27 23:06:52
11906文字
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FF14
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Hope but Release
【FF14】エス光。平和になったエオルゼアを離れたヒカセンの話。捏造の塊+NPCではない名前ありのキャラの出番がそこそこあります。『Praise or Fear』の続き。1ページ目にリンクあります。全てを手放す覚悟を決めた。
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「本当に
…
君はそれでいいのか」
イシュガルド神殿騎士団本部。
騎士団を束ねる長にして、この国の代表でもある人物の元を訪ねていた。
念を押して確かめるように問う声には心配の色が見て取れた。
「
…
はい。エオルゼアを離れようと思います」
その選択を決めたのは他でもない自分自身。
そうするのが、エオルゼアにとって最善の方法だと思った。
「
…
あいつはこのことを知っているのか」
重ねてもうひとつ問いかけられる。
名前を出されなくとも、その人物が誰であるのかは分かる。
「いいえ、話していませんから」
いなくなる人間のことを話したところで、何かが変わるわけではない。
…
いや、一度だけ話そうと考えたことがあった。
けれどそれはできずに終わった。
最後の戦いを前にして、士気に関わるようなことを口にできるはずがなかった。
結果として、そのことを告げたのは各国の盟主達にだけ。
それも他言無用として。
「
…
最後にひとつだけお願いがあるんですけど、いいですか?」
部屋の中に満ちた沈黙を破る。
そのためにこの人の元を訪ねたのだから。
「私にできることならば」
「アイメリク卿にしか頼めないことです」
懐から一枚の封筒を取り出して、机の上に置いた。
青い蝋で封をした、彼宛ての手紙。
何かがあれば、きっと彼はここに来る。
「もし、彼が私を探しに来たら、この手紙を渡してほしいんです」
「
…
確かに、預かった」
「ありがとうございます、アイメリク卿」
お礼を言って部屋を後にした。
イシュガルドの雪とも、グリダニアの森とも、ウルダハの熱気とも、リムサ・ロミンサの海風ともこれでお別れ。
エオルゼアを脅かす影は払った。
過ぎた力は平和になった世界に必要ない。
さぁ、どこに行こうか。
私はもう英雄じゃない。
どこにでもいる、ただの冒険者。
「
…
さよなら、 」
色褪せた灰色の空。
呼んだ名前を雪風が掻き消していく。
外套を羽織り直し、フードを目深に被ると、行き先を決めないままゆっくりと歩き出した。
『Hope but Release』
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