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Hizuki
2018-09-16 10:09:31
11692文字
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FF14
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14ふせったーログ[エス光]
【FF14】エス光。ふせったーに上げていた分のSSまとめ。
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『竜翼の傘』
「雨、止まないね」
ざあざあと雨が降り注いでいる。
絶え間なく聞こえる音が雨の激しさを物語っていた。
「あまり顔を出すと濡れるぞ」
辺りの様子を窺おうと前のめりになるのを声で制する。
これだけの雨が降っていても、私の身体は濡れていない。
せいぜい跳ね返った雨粒が足元を濡らしている程度。
エスティニアンが翼をわずかに動かし、私にかかる雨を遮った。
そこから見回してみても夜間なのもあってほとんど何も分からない。
「それを言ったらエスティニアンはびしょ濡れじゃない」
急に降り出した雨を2人でしのげる場所はなかった。
私を平らな岩の上に座らせると、エスティニアンも側に降り、私の身体を覆うように片翼を広げた。
もちろん、彼の身体は雨に晒されたまま。
「俺は平気だから気にするな」
ふいと顔を逸らした。
顔にも身体にも幾重に雨の筋が流れている。
「戻ったらちゃんと拭かなきゃね」
「飛んでいれば乾くだろう」
「そういう問題じゃないの」
くすくす笑いながら翼の内側を伝う雫を拭き取り、彼の肌に身を寄せる。
少しでも雨の冷たさが和らぐように。
次第に音は弱くなっていく。
雨雲は切れたけれど、辺りはまだ薄暗い。
「上がったな」
空に手のひらを向けても、何も落ちてくる様子はない。
エスティニアンが動き出したのを見て、少しばかり距離を開ける。
一度翼を広げれば周囲にキラキラと水が飛び散った。
そして背を示したエスティニアンに頷くと、その背に跨った。
ゆっくりと地面が遠ざかっていく。
同じように昇ってくる太陽が雨に濡れた世界を輝かせる。
「ねえ、見て!」
進行方向の視線の先、そこに7色のアーチが見えた。
「虹か」
思わずその場に留まり、自然がもたらす色彩に目を奪われる。
「綺麗、だね」
「
…
そうだな」
あっという間に色は薄れていく。
完全に消えてしまうのと同時、正面から小さなくしゃみが聞こえた。
つんつんと背中を指でつつけば、何でもないというように首を振る。
「
…
行くぞ。しっかり掴まってろよ」
薪の予備はあったかと記憶を辿る。
戻ったらまずは火を起こさなくては。
そんなことを考えていると、エスティニアンが天高く舞い上がった。
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