MN*B
2024-06-20 21:56:43
18507文字
Public 蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
 

探りか指導か休日か。

この小説は【蠱毒な夢術廻戦】シリーズの番外編です。
番外編言いながら、実質本編と化しました。

時系列としては、『E.2 回復する指針』と『E.3 死赦處生』の間です。

アニメディスク1についていたオーディオドラマの内容を改変したものになってます。
それと、つまりノベライズ版を踏まえた内容ですので、読みにくい部分があるやもしれません。

雰囲気重たい話になりました。ふざけた話になるはずが、ガチの話になってます。

 
ちなみに書き手としては、あのメイド喫茶の概念ぐちゃぐちゃ具合がすごく好きです。
あえてそう書いてありますよね?センスあるな~って思いました。

 

【書き手の言い訳的な言い分】
※『E.3 死赦處生』での流れにて
「それは人によって異なります。ですが、非公式記録とはいえ青嶺くんは特級を祓っている実績がありますから」
「え…ええ、まぁ。元がつくとはいえ特級仮想怨霊も祓っていますし…もしかして、これって言っちゃいけませんでした…!?」
焦りながらこちらを見てくる伊地知さんだが…俺はその辺よくわかってねぇから、聞かれても困るな。
↑これ、青嶺がわかってないのは、非公式記録とか祓った呪霊とかの実績についてのことです。

 
表紙は、かんたん表紙メーカー様からお借りしました。



#オリ主 #夢術廻戦 #五条悟
2021年4月2日 23:27



「いぇーい!衛~今日ヒマ~?」

朝一の電話で、そう切り出した。
そう待たずに出た通話相手は、呆れた声で返事をする。

「なんだいきなり休日なの知ってるだろ」

「そんな君に課外授業のお知らせだよー。それもマンツーマン!先生独り占め、喜んで!」

沈黙。
おそらくため息をつかれている。
返事を待てば、渋々といった声がし始める。

アンタも休日返上でお疲れ様だな」

「ん?僕は元々仕事の予定だったよ、ちょっと内容が変わっただけ」

また沈黙。
電話だと彼の様子がイマイチわかんないな。仕草や顔に出るタイプだから、声だけじゃ何を思っての沈黙なのか察するのも難しい。
そう考えていれば、わかった。と素直な返事。

「何時にどこに居ればいい?」

「物分かりいいねいつもだけど」

前から思ってたんだが、こういうときに渋ったりしてどうするんだ?」

どうってえぇ?
どういう質問なのそれ?渋ることに意味があるっていうかええ?

「いやさぁ、こう不本意なこととかなら、嫌だー!ってなるでしょ」

「そうだな」

そうだなって。あっさりしすぎでしょ、本当にわかってるのかな。

「休日潰されてなんか思うことない?」

「潰す側が聞くな」

ごもっとも。

「ねぇ今日なんか用事ないの?」

「ねぇよ。大体、授業なんだろ。あってもこっち優先じゃねぇのか?」

「それはまぁ、そんな感じじゃあったんだけど

自主鍛錬とか部屋の掃除とかだったら、予定がないとみなして連れて行く気しかなかった。
でも、誰かと遊ぶとかそういう用事なら話は別だったのだが。なかったのは、良かったのか悪かったのかいや、良くないけど!?

「もっと楽しい予定立てて生活して!!」

いきなりなんなんだ」

困惑しきった彼の声がした。






「おーい衛!待った?」

秋葉原駅の前で、ケータイも見ずにぼーっとしていた彼に話しかける。
彼は僕に気がついて、視線をこちらに向けた。そして僕を見上げながら口を開く。

アンタって、待ち合わせ相手から、その言葉を言われること絶対ねぇだろ」

「え~?僕って結構待ってるほうだと思う」

僕が茶化しながら返事をすれば、彼は僕のことを見つめると

そうか」

一言そう言っただけで終了。
流された?

「うん、もっとなんかないの?」

「何がだよ」

ツッコミとか。もしかして僕への返事めんどくさがってる?
そう思いながら彼のことを覗き込むが、マジで話の流れがわからないみたいな顔でこっち見てくる。

「あのねーコミュニケーションとろうよ、一言で終わらせないでさー」

彼はため息をついて、だったらもっと話の振り方考えろと言ってくる。
そんなに彼にとって会話しづらい流れだったかな?と思い返していれば、衛は呆れたように話を促した。

「まさか今日はコミュニケーションの授業ってわけじゃねぇだろ、本題は?」

「いや、コミュニケーションの授業だよ」

「は?」

「本題はまた別だけど、それも間違いじゃない。人と話しているとき、もうそれずっと勉強みたいなもんだから」

特に、君にとっては。
それに、もうちょっと人や物事に興味関心とか、人間味が欲しいと思うのは、勝手だろうか。
彼は眉を寄せて、どこか不満そうな声を出した。

なんか無理矢理、先生じみたこと言いたいだけじゃねぇよな?」

「ひどーい!僕、いつも先生してるじゃん」

呆れた顔をされた。
そしてまた、ため息をついた彼は話を戻した。

「で、本題は?」

「君の呪法について」