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ななき
2024-05-11 16:09:08
8998文字
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吸死
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お題企画「弊ドロこう言う」 まとめ
お題で作成したもののまとめ。
増えたら更新します。一部、投稿しなかったものを含みます。
.
##履歴
2024/12/14 「全然好きじゃねえし」追加
2024/11/30 「その顔が見たかった」修正
2024/10/2 追加
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「もう終わり?」
「ん
……
っふ、あ」
銀糸が揺れる。クッションに顔を埋めて声を耐えている丸い頭。血色のいい首筋には触れず、肩から繋がる曲線に沿って手を滑らせれば、均整のとれた背中が健気に震える。
「あ、
……
あ、ぁ
……
、んぅ
……
」
普段怒鳴ってばかりの彼だが、本来、声は良い。柔らかな低音で、深みもある。しかし、こんな甘い密やかな声を聞けるのは私ぐらいではないだろうか。
「ひっ、あ、
……
あぁっ、う
……
」
そう、疲れてヘロヘロのゴリラを見かねてマッサージをしてやっている優しいドラドラちゃんぐらいでは。
マッサージ。大変健全な、普通の、マッサージ、である。ロナルド君はいつものジャージだしここは明るいリビングだ。肌色を想像した諸兄姉はよく読みたまえ。そんなことどこにも書いてないしセンシティブ指定もされてないから。
手を動かしながら、謎の御託を脳内で垂れ流す。気を紛らわせないとまずい。
肩甲骨から手を離し、背骨に沿ってゆっくり、親指で押していく。
「うぁ、あ、
……
んっ」
マッサージなのでほら、ジョンもいるしメビヤツだって隣で見ている。なにもおかしなことはない。
「
……
あ、やっ、ん」
いやその、別に
ロナルド君
好きな子
に合法的に触れるなーとか疚しい気持ちだけで申し出たわけではなくて。断じて。紳士なので。ヌーチューブでみた大型犬のマッサージ動画の実践をしてみたかったからで、だから、ラッキーとかそんなことは、耐えろ私。
親指は背骨の付け根、腰まで辿り着いた。この数日、執筆時間が長かったせいか少し張っているようだ。痛めないように撫でるほどの強さで解して、
「ふぁ、う
……
あっ」
……
だめだ。気をそらすどころでない。ジョン見てるならちょっとゴリラに一発、活を入れてほしい。ヌフフじゃなくて。メビヤツ、睨むんじゃない。私は何も悪くない。マッサージ! マッサージしてるだけ!! ほら気持ち良さそうでしょ! うわ気持ち良さそうだなこの野郎!!
「
……
っあ」
体重をかけて筋を伸ばすように押してやればまた甘い息を吐き出す。喘ぐんじゃねぇ、とひっぱたければいいのだが、己の下心と煩悩がそれを許さない。ロナルド君のえっちな、もとい、珍しい声がもっと聞きたい。しかしそろそろまずい。色々。ジョンやメビヤツの前で何かできるわけもないのだが、そう、大変惜しいことに、なにもできないのだが!
「っ、は
……
んん
……
ん」
ぎゅ、と指に力が入ったせいかロナルド君がクッションから顔をあげて振り向いた。ちょうどいい。終わりにしよう。終わりにしないと
「もう、終わり?」
ぐ、と喉がなる。うっかり真っ正面から浴びてしまった。はふ、と息を吐き出す桃色の唇とか、血色のいい頬とか、ぽやんと蕩けた青色とか、名残惜しげな甘えた声とか。
「い、や。もう少し
……
」
嬉しそうにまたクッションを抱える君。
あーー。私の馬鹿。
次の日。筋肉痛で死んでは戻りをすることになったが、悔いはない。ないのだ。
「マッサージのやり過ぎぃ? お前馬鹿なの?
……
でも気持ち良かったぜ」
ヒトの煩悩なぞ知らずに笑うお顔は大変可愛らしく。
「絶対別のシチュエーションでそれ言わせてみせるからな、覚悟しろ」
「は?」
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