ツキシキ
2024-04-04 19:47:13
22340文字
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★FEまとめ

ファイアーエムブレム3作品。二次創作。烈火エルプリ、覚醒ヴェイク父のジェローム、聖魔アスルテ。


要検証(聖魔)


・アスレイ×ルーテ
・支援会話風
_________




「アスレイ、あなたの知見はどうやら些か狭いようです」
「ええと……何か至らないところがありましたか?」
「以前アスレイは私にこう言いました。『恋愛に教科書など無い』と。ですので私、書庫と図書館と古書店を巡ってみたのです。自ら納得を掴むことこそが研究の要ですので」
「なるほど。それで、何か得られましたか」
「山ほどの指南書がありました」
…………読んだんですか?」
「ええ。平易な文で書かれているものが多かったので読破にそう時間はかかりませんでした。私、優秀ですので」
「さすがですね」
「しかし一方で、この分野での勉強不足を痛感します。まだ飲み込み切れない記述が多くあるのも事実です」
「そうでしょうねぇ……
…………
……ルーテさん?」
「“そうでしょうね”。なぜアスレイが既知と言わんばかりの態度になるのかが不明です。アスレイは私の行動を見抜いていたとでも?」
「いえ、何と言いますか……判らないことがあると徹底的に調べたがるのは、ルーテさんの性分だと思っていましたから」
「では当然私の疑問にも答えて頂けますね?」
「私でわかることであれば」
「私の読了した技術書類によると、男女の関係において殊更重要であるのは身体的な接触であるそうです。また、接触行為には身体機能上男性のほうが積極的であるとも。ですがアスレイからそういった欲求を受けたことは、私の記憶の限りでは一度もありません」
「そうですね」
「なぜですか?」
「うーん……その前に、ひとつ思い出していただきたいことがあります。私が言ったのは本当に、『恋愛に教科書など無い』という言い方だったでしょうか?」
……実を言うと、」
「はい」
「気が動転していたため記憶が胡乱です」
「ふふっ。正直なところがルーテさんの素敵なところですね。
 私はね、『教科書なんて必要ない』とお伝えしたつもりだったんです」
「存在の有無ではなく必要性の問題であると」
「はい。ですから、ルーテさんが読まれた本は────もちろん一般論としての勉強にはなると思いますが────少なくとも私達の間柄にはそぐわない部分もきっとたくさんあるはずです。ましてや私の相手はルーテさんですからね」
「そうですね。私、優秀ですから。一般の枠には収まりきらない自信があります。ですがアスレイ。それでは私の疑問の答えにはなっていません。あなたはなぜ、私に触れたいと思わないのですか?」
「触れたいと思わない、なんて私は一言も言っていませんよ」
「アスレイには一般的欲求があるということですね。ではなぜ私にそうしないのですか?」
……………………ええ、と。ルーテさん。逆に問い返すようですが、私に触れられるというのを一度、想像されたことがありますか?」
「いいえ? 直接訪ねるほうが明快ですので」
「では一度想像してみてください」
………………
………………
………………
「どうでしょう」
………………………………………………………………………………………………………………………………………………その。」
「はい」
……大衆的概念としての握手とは指向性が異なるような、ええ、接触による発汗と脈拍の上昇は生理的な機能の体現である反面その機能には個人の認識または行為の定義づけによる影響度が高く、愛が根源だと捉えるルネスの」
「ルーテさん。落ち着きましょう」
……あの、」
「はい」
「私、優秀ですが。この命題は時期尚早のようです」
「あはは。こうなると思ったので、言わないでいたんです」
……その。想像による検証を一通りこなしてから、に、しましょう」
「はい。お待ちしています」





~END~