ひろっぷ
2022-01-19 16:52:35
5400文字
Public 第五 ハス探
 

じゃしんとぼく④

ハス探。砂糖多め。ほぼ会話文。



【激励】

(今日も、失敗した。昨日も、一昨日も。ここ最近勝てた試しがない。皆頑張ってる。僕も僕は?頑張っただろうか?どこかでヘマをしたんじゃないか?きっとそうだ。謝らなきゃ、皆に、謝らなきゃ)
ノートンよ』
「え、あ。やぁ、ハスター 。珍しいねこんな所で」
………
「?どうしたの」
『外出許可は得ている。ついて来い』
「ちょ、ちょっと!?ハスター!」

………………

「ねぇ!止まってよ!どこに行くのか聞いてない」
『石窟へ』
「石窟?」
………
……もう。付いていけばいいんだろ」

………………

……あれ。ここ、こんなに暗かったっけ
『下ばかり見ず、上を見よ』
「上?…………!」
『今宵、この時に限りこの夜空が見られると耳にした』
「僕にこれを見せるために?どうして
『ここ数日、そなたが気を落としているのを他の者が噂しておった』
「!」
『原因は大方試合であろう。故に気分転換、というものだったか。それをさせてみればどうか、とな。我でなくそなたの仲間達でやれば良いものをこぞって誘えと頑なであった』
……今は、あなたでよかったと思えるよ。こんな顔あの人達の前じゃ見せられない」
『そうか』
ねぇ」
『なんだ』
「どうしてあなたは僕に構うの。前に磁石のせいだって聞いたけど、それだけじゃ納得できないぐらいまできてる」
『その段階まで分かっておるなら聞くまでもなかろうて』
……それもそうだ」
『今は何も考えず星を見よ。一等綺麗であるぞ』
「そうだね」
『ふむ
「?どうしたの」
『いや、あの場合は月か』
「また自己完結しようとしてる」
『そう拗ねるな』
「どこをどう見てそうなるの」
『"今宵は星が綺麗だな"』
?うん、そうだね?」
『フそなたにはまだ早かったか』
「馬鹿にしてる?」
『いいや。そなたは未だ知識を得る権利がたんとある。精々考えると……なんだ、分かっているようだな?』
………。なんの話」
『そなたは嘘をつく事が不得意なようだ。愛い奴よ。朱く染めておいてよく囀る』
「!?な、ばっ……う、うう〜!」
『フハハハ』