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玲緒
2021-04-27 22:16:39
11393文字
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sansbyweek2021 まとめ
sansbyweek2021に投稿させていただいた小説をまとめています!
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7日目:太陽の下で
地上に出て、店を開いて、色々なことを経験した。苦難も、苦悩も、トラブルだってあったし、説教を受けたこともあった。嬉しいこともたくさんあった。
そして、そんなたくさんの思い出の中に、必ずそばに居てくれた存在がいる。影から支えてくれた、ちょっと不器用で、臆病な、大切な友。最近では友よりも少し踏み込んだ関係になりつつある、大切な存在。
今日もそんな友と一緒に、少し離れた場所へと買い出しに向かう。
買い足すものを書き留めたメモを持って一足先に出た友を見送り、改めて店内を見回した。
店を出したばかりの頃に比べて、かなり雰囲気が変わった。扱う酒の種類も増えたし、メニューも増えた。客からのいただき物である装飾品も増えたし
……
壁には客たちの記念日を祝った時の写真や、取材を受けた時の写真なども飾られている。ちなみに、取材を受けた時は珍しく友も一緒に写ってくれた。なかなか写りたがらない彼が、だ。
この時の写真は、こっそり焼き増ししてもらって手帳の中に忍ばせてある。
「
……
」
自分でも不思議な感覚ではあるが、どうにも最近、友の存在が気になって仕方がないのだ。どう表現すれば良いのかわからないが、友と呼ぶには少し違う感情を抱いているような
……
そんな気がした。まあ、それを相手に伝えるかどうかは
……
まだわからないが。
「
……
待たせた」
忘れ物が無いことを確認してから店を出ると、友に声をかけて歩き出した。
燦々と輝く太陽の下で朗らかに笑う友に、小さな声で「ありがとう」と呟いた。
「どうした? 突然、改まっちゃって」
友は不思議そうな目でこちらを見上げてくる。
「別に、ただ言いたくなっただけだ」
そう言って相手に笑みを返す。
自分としては何気ない仕草だったはずなのだが、何か意外なものでも見つけたのか
……
眼窩の中に浮かぶ白点が、驚いたように揺らぐのが見えた気がした。
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