こわれやすいものを腕に抱き
足手まといになったらどうか捨てていってくれと頼む三郎と、どうか捨てさせないでくれと願う雷蔵の話。
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雷鉢
ふたり静か
「やあ、どうした」「おまえが遅いから、迎えにきたんじゃないか……」
忍務帰りの三郎を迎えにいってやる雷蔵の話。
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雷鉢
灰になっても
「ねえ雷蔵、私が死んだら、きれいに焼いて埋めてくれる?」
思いつきで問いかけて、雷蔵の逆鱗をうっかり踏み抜いちゃった三郎の話。
Public
雷鉢
どこかで涙の落ちる音
幾筋も涙がすべると、その膚は透いてしまうものなのだろうか――それとも。
夢の中で泣きじゃくっている子どもの、幼い頃の三郎を見かけた雷蔵の話。
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雷鉢
終の春
「幸せだな。こわくなるくらいに」
あかるい日がこんなにまぶしくそそぐのに、ひっとりとした囁きは言葉とうらはらに真冬の寒さにこごえている。
卒業まであと一年となった春の日の三郎と八左ヱ門。
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竹鉢