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サブさぶれ
2026-06-07 19:01:53
14307文字
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原作軸
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Gift to me , Gift to you
【2024.2.9 執筆・公開】
バレンタインのスグアオ。(アカ→タロ要素もあります)
番外編クリア後時空、のつもりです。付き合ってます。
※視点がコロコロ切り替わります!ページ上に【side S】と書いてある方がスグリ、【side A】と書いてある方がアオイ視点です。読みにくいかと思いますがご了承ください。
大したことないですが、モブおばさんが出ます。
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【二月十四日】
決戦当日。
何度も鏡を見直して、おかしい部分がないか確認する。特別な日だから、いつもと少し違う髪型にしてみた。「似合ってる」って言ってくれたらいいな、なんて淡い期待を寄せながら。
自分の用意したプレゼントが、どうか期待外れになりませんように。どうか、君を喜ばせることができますように。
そわそわ逸る不安な気持ちも、願いも、大好きだよって気持ちもすべて詰め込んで、君が好きな色でラッピングした特別なプレゼントにキスをした。
部屋を出る。すれ違う人たちは皆、どこか浮かれた表情をしているように見えた。幸せな色の花がそこら中に咲いている。変わり映えしないいつもの学校に、明るい光が満ちている。
早く会いたくて、駆け足で廊下を渡る。時々パネルに映った自分を見ては、髪が乱れていないか確認する。大丈夫。問題ない。そうやって自分を宥めないと、今すぐ大爆発してしまいそうだった。
廊下の角を曲がってすぐ。教室の目の前。反対側から小走りで来る君を見つけた。
「あ! ア、アオイ!」
「っ! スグリ!」
気付いた途端、互いに向かって走り出した。いつもと違う髪型をした君。頬がほんのりピンク色に染まってる。心臓がドキッと跳ねた。なんて、惚けてる場合じゃない。持っていたプレゼントをサッと後ろに回して隠す。まだ見られていませんように。
もじもじ、チラチラ。垂れた髪の毛の隙間から君を見る。なんて切り出そう。何でもいいや。言ってしまおう。
「あのさ」「あのね」
上擦った声が重なる。とろとろに溶けた君の瞳の中で、情けない顔をした自分が揺れていた。
「勘違いでねかったら、きっと同じこと考えてんな」
「うん。そうだね」
君が持っているプレゼント。わざわざ好きな色を選んでくれたんだって、すぐ気が付いてくすぐったくなる。そんなところまで同じこと考えてたんだ。嬉しい。恥ずかしい。勝手にニマニマ上がってくる口角を抑えられない。
この人のことが本当に大好きで、同時に本当に愛されてるんだって感じた。ふわふわ幸せな気持ちで、身体中満ち溢れてる。
どちらともなく、空いていた手を伸ばしてそっと指を絡ませた。恋をしてるって一目で分かる顔をした君が微笑んだ。そして、示し合わせたみたいに二人揃って口を開く。
「受け取ってください」
二月十四日。また一つ、君との特別な日が増えた。
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