大学芋
2026-05-31 02:40:14
3709文字
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待つうちが花

物事はあれこれ想像して待っている間が楽しいものであるということ

原藤のワンドロのお題の苺を見て
空の境界がインプットされ、ただただ冷凍庫に苺の高級アイスをいれたくなって書いた産物。短篇集に入らないとおもうのでこっちに置いとく。
そもそもくっ付く事を想定してないでワンドロにいれなかったけど、人によってはこれは原藤なのか?
わからんわからん人間の恋愛感情に対してわからん。読み手の人達に任す

今日のイメージ曲は orangestar 回る空うさぎ

傷跡の話
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雪の話
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魔法の話
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誘う話
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 暗いまどろみからゆっくりと覚醒していく。楽立膝のままで寝ていたのか、妙に足の感覚がない。
 あぁそういえば、メンテナンスのために今は預けているのだったと徐々に思考を覚醒していく。
 よく見れば再臨は第二から第一に戻っている。寝たのもよかったのだろう。

 壁をつたい片手片足を器用に使いながら冷蔵庫の所までたどり着く、本当ならメンテナンスは藤堂自身でもやれるが細かい所まではどうしても片手ではできない所がある。そういうのもあって、半年に二回ほど医療室を経由して機材などが得意なサーヴァントに頼ってメンテナンスをしているのだ。まぁカルデア側からの健康診断という意味での要請でもあったけれども。

 冷蔵庫のなかを軽く漁っていく、遠くで見つめてはいても中に何が入っているのかは分かっていないので、点検も兼ねてだ。
 カルデアでマイルームを借りられるようになってから、原田は三日に一度の頻度で部屋まで食べ物を持ち寄って藤堂の冷蔵庫に入れてくる。
 何故入れるかは未だに分かっておらず。好きにはさせているが、何をしたいのか何を求めているのかが分からない。
 挙句の果てに食べてないならといって原田自身が食べてるものだから余計に何しに来たのかもわからない。
 物資補給の意味あいは分かってはいるが、もう人の身ではない、人の人格を宿した兵器であり、ある種の使い魔であるのだ。魔力を消費した分だけ、補給すればいいという考えは間違っていないはずなのに、なにかしら心配される。

 やはり何かズレているのだ。
 試衛館の時も壬生狼士組の時も新選組の時も御陵衛士の時も、ずっとずっと、感じ取っている。
 その何かが未だよくわからないまま、そういえば冷凍庫にアイスを入れたといっていた事を思い出し。冷蔵庫のドアを閉め、冷凍庫を開けた。
 涼しい冷気が顔にあたり、自身が身にまとってる熱が冷めるのを感じる、その中に一つクリスピーサンドのピンク色のアイスクリームがそこに置いてあった。

 食べる気なんてなかったのに、原田さんでさえ信用してないのに、思わず手に取り口で器用にビニール包装紙を開ける。
 どうやらアイスの周りに苺のホワイトチョコレートをコーティングしており、ウエハースでサンドしているようなものだった。
 一口、食べる

 薄いウエハースはぽろぽろ零れ落ちるが、コーティングされたチョコの冷たさと、高級感で濃厚なバニラに、中に果肉が入った甘酸っぱい苺ソースが口に広がる。
 とても甘い味を感じながら熱が溶けていくを感じる。
 それでも何か不服を感じながら、藤堂は食べてたアイスを元に戻し扉を閉めて、再びベッドで寝直した。