Skorca
2026-04-26 19:29:20
6212文字
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語彙トレ2026(3月前半)

Blueskyで参加させていただいている語彙トレ2026の投稿作3月前半まとめです。
前半は皆勤賞でした。

語彙トレの詳細については主催のKiri様の記事をご覧ください。
創作365日語彙トレーニングことはじめ

カクヨム小説家になろうにて公開中の下記作品の世界観で好きに書き綴っています。

禁書屋の常連客
遺形の承継者
親愛なる我が従弟殿 ~遺形の承継者 番外編~
ある空隙についての物語

最終ページに各話の登場キャラクターと関連作品の一覧があります。


孤独(3/6)

 彼女の姿が掻き消えたのち、転移の呪符を形作っていた神聖文字は砂のように崩れ去る。静まり返った部屋にひとり残されたドレイクは、小さくため息をついた。
 正直、あの夫婦には面倒を掛けられた憶えしかない。しかし半ば巻き込まれる形で隠遁生活を終えて以降、共に世界の転覆にも等しい事績を成してきた。
 そのルーシが世を去り、そして皇女も現世から立ち去った今、あの人智を越えた闘いのすべてを記憶する者はドレイクだけになった。
 無論、彼らの血を引き、動乱の渦中で育った自身の妻は、語ればその多くを理解するだろう。しかし共有はできない。
 そのことに、とてつもない孤独を感じた。


---解説---
 『禁書屋の常連客』から数十年後、1/23の「寂寥」に続くシーン。
 このドレイクの心境が書きたくて、しかし「寂寥」には入りきらなかったのでした。ようやく書けて満足。