Skorca
2026-04-26 19:29:20
6212文字
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語彙トレ2026(3月前半)

Blueskyで参加させていただいている語彙トレ2026の投稿作3月前半まとめです。
前半は皆勤賞でした。

語彙トレの詳細については主催のKiri様の記事をご覧ください。
創作365日語彙トレーニングことはじめ

カクヨム小説家になろうにて公開中の下記作品の世界観で好きに書き綴っています。

禁書屋の常連客
遺形の承継者
親愛なる我が従弟殿 ~遺形の承継者 番外編~
ある空隙についての物語

最終ページに各話の登場キャラクターと関連作品の一覧があります。

攪拌(3/1)

 感覚が戻るなり轟音と振動に包まれる。
 皇女の力で彼女の面前から外へと運ばれた二人は、あの亀裂のような細い谷間のすぐ際に降り立っていた。
 好奇心で下を覗くと、あの行く手にあった岩盤に立ち塞がれ、行き場を失くした水流が逆巻いていた。激流と激流がぶつかり、飛沫が崖上まで降り注ぐ。
 削り取られた土砂が氾濫する水に攪拌され、水はすっかり赤茶色に濁っていた。
 いつ引くとも知れない荒れ狂う濁流を見下ろし、あんなものに巻き込まれたのかと二人は蒼褪める。
 もし自分たちが皇女の血を引いていなければ、彼女の領域に招かれることもなく、あの人骨の山の仲間入りをしていたのだ。


---解説---
 『ある空隙についての物語』26話の合間、ティーゼルたちが皇女の許から荒野に戻ったその瞬間の場面。