Skorca
2026-02-26 00:18:25
4112文字
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語彙トレ2026(1月)

Blueskyで参加させていただいている語彙トレ2026の投稿作1月まとめです。

語彙トレの詳細については主催のKiri様の記事をご覧ください。
創作365日語彙トレーニングことはじめ

カクヨム小説家になろうにて公開中の下記作品の世界観で好きに書き綴っています。

禁書屋の常連客
遺形の承継者
親愛なる我が従弟殿 ~遺形の承継者 番外編~
ある空隙についての物語

最終ページに各話の登場キャラクターと関連作品の一覧があります。


終焉(1/31)

「私にこの感情を刻みつけた罪は重いぞ」
 静かな糾弾に、相手はなよやかに微笑んだ。
「わたくしの両翼を手に掛けた姉さまが仰るのですか」
「貴様が奪ったのは我が伴侶。気に入りの人形とは違う」
 その反論に彼女はさも可笑しげに笑った。劫火を映した銀の髪が豪奢に輝く。
「神官ごときを伴侶だなどと。そうして皇族たり得ぬ半端者を幾人と産み落とし、帝座までわたくしに押し付けて、姉さまは何がなさりたいのやら」
「分かっていよう。私は正しく神の求めるものを捧げたまでだ」
「そうして帝国を……わたくしをも終焉に導くと仰る?」
「我らはそろそろ潮時なのだ。貴様の命数、貰い受ける」


---解説---
 『禁書屋の常連客』の十五年ほど後の話。
 もはや皇族は次々と皇女に斃され、最後に残るは帝位に就いていた彼女の妹のみ。
 ニーム帝国の皇族は生まれたときからそれぞれに宮を持ち、そこで別々に暮らすため、肉親の情というものは親子であってもほとんど持ち合わせないのが常であり、この姉妹もその例に漏れません。
 全員ニームの神と意識を共有する存在のため、皇族同士の間に直接の絆など無くても方向性を違えることはない、という帝国の理屈ですが……