Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
浅葱
2026-02-14 23:08:42
8763文字
Public
Clear cache
26.2.21_夢チェリ公開分過去SSログ
1
2
3
4
5
6
【名前について】
「気を悪くされたらすみません、新橋さんはご自身の名前についてどうお思いですか」
テーブルに置かれた書類を目にして、自分は屋敷の主人に尋ねた。
「
……
最初に謝罪が入るのならわざわざきかなければ良いものを。いきなりどうされたのです?」
「いえ、新橋さんのお名前、『冥』の字は名前にするにはあまり向かない字だと思いまして」
「そんなことですか。気にしておりませんよ別に。字の持つ意味を知る前からこの名なのです。後から知ったところでどうこうなるものでもありますまい」
名前について、子ども自身に選ぶ権利はない。与えられた名で生きていくしかない。
「むしろ、字で書かれる方がありがたいのですよ。区別がつきますから」
双子の兄と弟で同じ音の名前を与えられた新橋さん。"メイ"と呼ばれ振り返っても呼ばれていたのは兄の方、ということはとても指で数え切れないほどだったはずだ。その時の虚しさ、悔しさは当人にしかわからないものだ。
「では、自分は今後も冥さんと呼ばないほうがいいですか」
「そこはお好きにどうぞ」
彼の辛い記憶を呼び起こすのなら避けたほうがいいか、そういった提案は意外にも躱された。
「いいのですか」
「ええ。不便だったのは幼少期と大学の頃だけですので。貴様がその音で呼ぶときは俺だけでしょう?」
「まあ、そうですが」
「それに、思い出したとしてもそれはそれで。俺が自分の罪に苦しんでも、その時は大崎様が受け止めてくださるのでしょう?」
.
1
2
3
4
5
6
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内