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柚子茶
2026-02-14 22:00:46
5277文字
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私とリオルシリーズ
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私とリオルとときどきいとこ 中
リノンのいとこがイッシュに来る回中編。
家に帰る二人の前に、噂の暴れん坊なポケモンが現れたようです。
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あたしはデザイナーを目指す普通の高校生でした。ポケモンは持っていないけれど、モデルとしてのカミツレさんのファンで、あの『こだわりスカーフ』もアルバイト代を注ぎ込んで買ったんです。ええ、本当に熾烈なログイン戦争でした。
しかし購入後に気付きました。これ、ポケモン用だと。デザイン性と実用性を兼ね備えたものを飾るだけで終わらせるのが許せない。そう思ったあたしは、その日の内に家族にポケモンを捕まえる許可をもらい、モンスターボールを買い、パートナーとなるポケモンを迎え入れました。それがシママです。
野生でありながらアクセサリーやファッションに興味津々だったあの子は、すぐにあたしや家族と打ち解けました。バトルはしないけれど、家族として仲良く過ごしていたんです。
……
母が、ゼブライカの存在を知るまでは。
母はポケモンに詳しくなかったのですが、シママがゼブライカに進化するという事を、ポケモンバトルの中継で偶然知りました。そして、シママと一緒にいることに反対し始めたのです。
基本的にゼブライカというポケモンは、荒々しい気質を持っています。信頼するトレーナーがいるなら問題がないけれども、それを知らなければ危ないポケモンだと思うでしょう。
それから、母はその
……
いわゆる”価値観古い人”なんです。具体的には、女の子はかわいいポケモンを、男の子はかっこいいポケモンを持たなくてはいけない、みたいな。だからシママを手放して、進化してもかわいいポケモンを持つように、と言うようになりました。当然そんなことは断固拒否してたんですけど。
二週間のことです。あたしの通ってる高校はポケモンの連れ込み禁止なので、シママにはいつもあたしの部屋で留守番してもらってたんです。その日もいつも通りに帰宅して、ただいまって声をかけてボールからシママを出そうとしました。
……
出てきたのはチュリネ。ええ、この子です。言うことを聞かないあたしにしびれを切らした、母の仕業でした。あたしが学校に行っている間に、「うちでは手に負えない」と嘘の申請でシママを逃がし、ブリーダーからこの子を譲り受けたようです。
もう母に何を言っても無駄だと悟ったあたしは、その日から情報を集め始めました。ポケモンセンター、SNS、保護施設。地元には元ジムリーダーの人がいるので、その人にも協力してもらって。そしてその人のツテで、群れに属さないゼブライカがいると知りました。その子は左耳に布のようなものを巻いているということも。あたしがスカーフを巻いてあげたの、左耳なんです。
あたしはその子があたしのシママだと確信しました。だから目撃情報と落雷情報を照らし合わせてここまで来たんです。
あたしは絶対に、もう一度あの子に会います。会って話をしなくちゃいけない。だってあたしは、あの子のパートナーだから。
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