ふじしろ
2026-01-31 11:20:01
6833文字
Public アル7
 

カオイズ小話

セマバンCP1で展示した1000〜2000文字程度の短いコイバナ
1ページ目はもくじです。
読みたい話を選んでご覧ください。



【持ち帰ったら喰われた話(アンマイ未満)】


アルセブンの親睦会の帰り道、アンビスと一緒になった。
何でもマリオとかいうあのエージェント野郎が一度結束力を高めるために親睦会でもやったらどうかと首領に進言したために催されることになったらしい。
何の話の流れでそうなったかまでは分からないがあの野郎は本当にろくでもないヤツだな、俺はそう思った。
と言っても今さら七人で顔を突き合わせたところで盛り上がるような話もなく、最初の乾杯だけはそれらしくやって写真を撮ったりしたが後は各々勝手にしていただけだった。
リバルは早々にゲーム機とスマホをテーブル上に散らかして時間を潰し、ドミナとボルート、アンビスは無言のまま時折飲み物を飲んでいるだけ、トルスはスマホをずっと弄っていた。
幹事を命じられたピアスは一応全体を見ていたようだが特に何か口を挟むこともなく、俺もぼーっと無になって時間が過ぎるのを待っていた。
「マイタス、案外お前さんも話さないんだな」
突然近くを歩くアンビスが声を掛けてきた。
「あいつら相手に今さら話すこともないだろ」
「まあ、そうだな」
納得した様子でアンビスは答える。
「席が隣だったら話してみてもいいと思ったんだがな」
「は? 俺とか?」
突然そんな風にアンビスが話を振ってきた。
俺と話すって何を話すつもりなのだろう、彼の意図することがまったく分からず思わず顔を顰めた。
「ま、当たり障りのない雑談さ。他の連中もいるしな」
腹の中身を見せる気がないところはいつも通りらしい。
それでもやはり彼と話すところが想像出来ずに首を傾げる。
そうは言ってもアンビスとは意見が合うことも少なくないし、内容によってはまあ話してみてもいいかもなとは思う。
彼のどこか腹黒そうな言動や他者を翻すような飄々とした様は案外嫌いじゃない。
「なら俺の部屋に寄るか? 茶ぐらい出してやるぞ」
茶の一杯も飲んで軽く話して解散、それくらいのノリのつもりで誘うとアンビスは真面目な顔をして俺の顔を見上げた。
「なら寄らせてもらうとするか」
顎髭を弄りながら彼は答えた。
そのまま二人で俺の部屋に向かって歩いた。

「おい、何でこんなことになってんだよ」
何故か俺はアンビスによって固い床に押し倒されていた。
馬乗りになっている彼はわざとらしくうーんと声を上げた。
「お前さんが油断しているからじゃないか?」
「そういう話じゃ…… て、おい、どこ触ってんだ!」
「ほれほれ。ここはその気になってるようだぞ」
くつくつと笑いながらアンビスは慣れた手つきで素早く下着から引っ張り出した俺のイチモツを手の中で弄ぶ。
慣れない手袋の感触と絶妙な加減で扱かれて自身は恥ずかしいことにモリモリと体積を増していった。
本気で抵抗すればもちろんアンビスを跳ね除けることは出来るだろうが、何だか必死なのは格好悪いしな、そんなことが頭を過ぎる。
また困ったことにいやらしい笑みを浮かべるアンビスの欲望に濡れた瞳に惹き込まれ、少しでも気を抜いたら抵抗することも忘れそうだ。
そういうつもりはなかったんだがな、そう思いながら彼の頬へと手を伸ばす。
触れた肌の感触は思ったよりも張りがなく、見た目だけはちゃんとジジイなんだよなと思う。
何で受け入れてんだとハッとするが不思議と諦めの気持ちで溢れていて、こいつ相手ならまあいいかと成り行きに身を任す。
ジジイのくせにお盛んなことで、にやにやと俺の顔を見下ろすアンビスに呆れながらも心のどこかではこれから起きるであろうことに期待をしていた。