トビハネ
2026-01-30 02:16:59
12863文字
Public 納品済み
 

仮面の騎士の『元』英雄譚

コミッションでのご依頼。

銀河の騎士様が様々な形で尊厳終了してしまう四つの短編集。


「せいっ!はあっ!!」

 迫り来る怪物を次々と斬り捨てるメタナイト。

「ふむこんなものか」

 鍛練のためにとあるダンジョンを訪れていた騎士は、積み上がった怪物の山に背を向けて、狩り場を変えようと歩き出す。

「まだ北の方には行ってない筈だ」

 そう言って通路を進んでいると、突然足元から眩い光が溢れ出る。

「ぐっ!?」

 目蓋を一度だけ強く閉じて開くと、目の前の景色が一変していた。
 直前までは古代の遺跡のような苔むした岩の通路が広がっていた筈が、目がチカチカする程の色鮮やかなブロックで出来た部屋が広がっている。

(成る程、ワープトラップか)

 罠によって別の場所に転移したのだろうと判断した騎士は、冷静に辺りの探索を続ける。少し歩くと、弾むような物音と共に何かが躍り出る。

「何奴っ!」

 通路から飛び出してきたのはゴムボールを思わせるような全身真っ黄色の球体の怪物であり、その顔は微塵も知性を感じさせない程の『馬鹿げた』と言い表すしかないものであった。

(くっ、不愉快だ

 そこら中を跳ね回ってはケタケタと甲高い声で笑い続ける怪物は、いつの間にかメタナイトを取り囲んで一斉に笑い始めていた。

「なんて品のない奴等だ!!」

 騎士は気合いを削ぐような怪物たちを嫌悪しながら、回転斬りで凪払う。斬られた怪物達は尚も笑いながら、割れたゴム風船のように空気を漏らしながら吹っ飛ばされて消えていった。

「いかん、落ち着いて出口を探さなければ

 その後も騎士は同様の馬鹿げた顔をした笑う怪物たちを倒しながら先へ進む。
 すると突然床の一部が凹んで笛のような音が鳴り、天井からハンマーを持ったアームが現れる。

「罠かっ!?」

 騎士が身構える前に、アームは肩当てや仮面をハンマーで的確に砕いたり、マントを掴んで持ち去っていった。

「くっ見かけに拠らず厄介な場所だ!」

 幸いにも無事だったギャラクシアの柄を握りしめ、警戒を強めながら探索を続ける。床の罠に気をつけながら壁づたいに進んでいくと、今度は壁の一部がブザー音と共に凹む。

「なっ、しまっ!?」

 壁にまで注意を払っていなかった事を後悔する間も無く、天井から現れた何かが頭に被せられるような感覚を覚える。

(何だ、これは?)

 怪物と同じゴム質のような、ラバーカップと思わしき物体を取り外そうと手を伸ばすと、突然掃除機のような吸引音を鳴らして上方に伸びる。

「ん゛おおおっ!!?!♡♡」

 一瞬情けない声を漏らしながらも、騎士は一刻も早く取り外そうと必死で抵抗を試みる。

「くそっ!!なんて卑劣な罠なんだ!!今すぐ外し……はず、し………

 メタナイトはラバーカップに伸ばした手をふと止める。

(はず……とは何なのだろう……何か、何か考えようとすると、妙な感覚がある

 頻繁に途切れる思考に違和感を覚えながら、両手で頭を擦る。

(それに何だか……ちょっと、気持ち、イイ気もしてきたぞ?♡)

 メタナイトにしっかりと吸い付いたラバーカップは決して離れる事無く、頭頂部を引っ張って球体の体型を卵型に引き伸ばしていく。

「ん゛ほおおぉ~~~っ♡♡♡頭がのびてチンポものびていくぞぉ??♡♡♡」

 胴体が縦長になっていくにつれて騎士の口角が歪み始め、股下では陰茎が肥大化しつつあった。

「あへへぇ~っ♡♡ちんちんぶらぶら~♡♡おちんぽギャラクシア~♡♡」

自分の陰茎を自身の愛剣に例えて腰を振って振り回し始めるメタナイト。

「デカチンフリフリちんぽっぽぉ~っ♡♡デカデカバカチンポぉ~♡♡」

 最早知性の欠片も感じさせない単語の羅列を始めた騎士の顔は、先の怪物たちと同じものに変わり始めていた。身体の色も頭頂部から少しずつ黄色に染まり始め、外見からも内面からも理性が失われつつあった。

「あははぁ~♡うへへぇ~~♡ん゛お゛お゛ぉ~~~っ!?♡♡♡」

 舌を出しながら笑い声を上げていた騎士だったが、ラバーカップが一瞬強く吸引した拍子に強烈な快感が流れて射精してしまう。
そして処置が完了したとばかりにラバーカップが外れて天井に戻っていき、メタナイトは尻餅をつく形で解放された。

「あれれぇ~??おかしいな~~??おかしお菓子なんてどこにもないぞぉ~??」

卵型に引き伸ばされたメタナイトの頭脳からは知性が失われ、自身が考えた事すら正常に思考を保てない状態になっていた。

「あっ!もしかしてこれがお菓子!?いっただっきま~固っ!お菓子じゃないならいらな~い、ぺっぺっ!」

徐に持っていたギャラクシアを食べようと試み、口一杯に広がる金属の味を不快に感じて遠くに投げ捨て、完全な丸腰となる。

「う~ん、お菓子は無いけど、チンポはあったぞぉ~♡♡あっそ~れ♡♡おちんぽシコシコおかしいな~っと♡♡」

こうして名実共に完全な『バカ』になった騎士は、ガニ股になって肥大化した陰茎を両手で弄ってイき散らかしながらダンジョンを徘徊したり、怪物や侵入者に陰茎を見せつけて回るのだった