トビハネ
2026-01-30 02:16:59
12863文字
Public 納品済み
 

仮面の騎士の『元』英雄譚

コミッションでのご依頼。

銀河の騎士様が様々な形で尊厳終了してしまう四つの短編集。

 メタナイトはとある遺跡の一室に立ち入ると、異様な空気を感じる。

「何だ、ここは

 持っている松明で辺りを照らすと、奥の方に四つの台座がぼんやりと見える。
 慎重に近づくと、台座の上には重厚な革張りの本が浮いていた。
 それぞれの台座に一冊ずつの本が備えられており、落ち着いた色調の表紙が物々しい雰囲気を醸し出している。
 騎士は注意深く辺りを見回した後、一冊の本を手に取る。

「これは一体!?」

 よく見ると、表紙には自分と思わしき仮面の剣士が描かれていた。
 驚いて他の本も調べてみるとやはり自分が描かれており、まるで自身の英雄譚だけを納めた書庫のようだった。


「私の、物語なのか?」


 見知らぬ遺跡で見つけた本に自分自身を模した絵が印されている事に戸惑いながらも、メタナイトはページを捲り始めた。