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かろん。
9210文字
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#刀剣乱夢
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伯仲ぶつかってみようか
※ちょぎさになんですけど、ちょぎさにと言うよりは伯仲メインです。
<挿絵描きました>
ミュ本丸の伯仲が最高すぎて、うちの伯仲はどうなんだろう…と思い喋らせてみた結果です。
だいぶ影響されてますが(ごめんなさい)
やっぱりうちの伯仲も、“伯仲”って基盤があって、信頼し合っているんだなと書きながら思いました
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─────────
「長義はいつまで主に手を出さないんだ?」
「
…
出してほしいのか?」
「
……
何故俺に聞く」
それを聞く相手は確実に俺ではない。
「
…
今更神気の量云々という話ではないし、正直自覚させる前に奪ってしまいたいと思う」
「
…
あぁ」
それは当然と言えば当然だろう。
「だが隠したわけでもないのに外見が変わってしまったら、それはそれで不都合も起きるだろう」
「まぁ、そうかもしれないが」
「
…
それに、あんなに俺の神気で満たされていても、簡単に偽物くんの神気が移るんだ。ということは、まだ彼女には俺以外の可能性も残っているということ─」
「
……
は?」
黙って聞いていたが、ここまで聞いて俺の口からはデカめの「は?」が出ていた。
「さっき俺に、殺気満々で“折る”と布告したお前はどこに行った?もし仮に彼女が他のやつを選んだら、そいつのことも折るんじゃないのか?」
「大体、俺以外の気が移るのを許せなかったんだろう。俺が折られるのに、彼女が選んだのならそいつはセーフなのか」
「
…
じゃあ、主が俺を選んだら、それもセーフなのか」
ここまでノンストップでまくし立てると、
「
…
は?」
長義からもデカめの「は?」が返ってきた。
「
…
いいわけないだろ」
「セーフなわけがないだろう。全力で引き止めて、引き戻してみせるに決まっている!!」
「なら!!今更そんな弱気なことを考えるな!!主だってどう見ても長義以外は考えてないだろう!!いつもの自信はどうした!!!」
「
…
っ、偽物くんのくせに生意気だね。ただ俺は!主の気持ちを確かめもせずに染めることはしたくないだけだ!!!」
「なら確かめてみればいい!!!自分以外に抱かれるつもりがあるのかと」
ここまで文字通り、ガン突き合わせて怒鳴り合っていたわけだが。
「はっ?おま、
……
」
「正気かな。主は勘が鋭かったり、それこそ感情の機微に敏感だが、そういうことには鈍感もいいところだ」
俺のとんでも発言に長義が意表を突かれ、怒鳴り合いは終わった。
「だが身体を許すか許さないかくらい意思はあるだろう。何を怖がる必要がある?」
「怖がってなど
…
っ!!
……
いるのかもしれないな。らしくもない」
「
…
分かってるじゃないか」
「お前に正論で焚き付けられるなんて本当に滑稽だ。
あーーー。終わり終わり」
パチン、と指を鳴らして結界を解いた長義は、
「主は誰にも渡さない。偽物くん、君にもね」
と宣言して、主の元に戻って行った。
「
…
分かってるさ」
俺も、もう誰も聞いてはいない返答を小さく返し、自室に戻る。
会えば嫌味を言われてばかりだった長義とこんなに話したのは初めてかもしれない。いや、多分初めてだ。
「
…
嬉しいものだな」
あと、俺たち普通に話せるんだな。
いや、今までも普通に話してはいたが、何というか、ここまで飾らずに話したのはお互いになかったことで、ぶつかってみるのも案外いいものなんだなと感じた。
長義が俺に素直になることがあるんだな
…
と思うと自然と笑ってしまう。
こんな風に俺が変われたのも、長義と言い合えるようになったのも、確実に主が修行に行かせてくれたからだ。
極めて来て本当に良かった。
ありがとうな、主。
長義を頼む。
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