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ここ
2026-01-09 13:48:08
27634文字
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小説
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【リバリン】愛の種【女体化】🔞
厄黙後、平和になった世界で政略結婚(?)をすることになったリーバルとリンクの話。
※リンクが先天性の女性設定です。
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【⚠️18歳以上のみ閲覧可】
一.
リーバルは困惑していた。厄災を封じ、元の安寧が取り戻された平和の時代である。リト族の代表、英傑として厄災に立ち向かう戦いの最前線で活躍したリーバルは、戦後は名誉と周囲の尊敬の念を享受しつつも故郷のリトの村でまた以前のような──否、以前よりも誇り高く満ち足りた生活を送るつもりだった。
なのに、どうしてこうなったのか。
「
……
あのリンクを僕の嫁に、ってねぇ
……
」
冗談ならもっと捻りが欲しいものだ。リーバルはハイラル王家の押印がなされ、金箔での装飾が施された書状を手にぼやいた。書状には仰々しい言葉でリト族とハイラル王家のつながりを強固にし、恒久的な平和の象徴として英傑である二人が結びつくことの素晴らしさについて綴られている。何なのだろう、これは。罷り間違ってもリーバルとリンクが良い関係ではなかったのは明らかだと思うのだが。困惑が過ぎると反応ができないのだなぁと他人事のように思っているうちに、再度リトの村を訪れた王家の使者は「リンクもこの話を喜んでいるため、どうか前向きに検討してほしい」とダメ押しの書状まで置いていく始末だ。
ハイラルを統べるハイラル王家にここまでされて、おそらくは厚意だと思う(そうだと信じたい)これを断るのは流石のリーバルも気が引けた。そして、あれよあれよと言うまに祝言の日、つまり花嫁であるリンクを娶る日を迎えてしまったのである。
「
……
何だいその格好。似合わないな」
リーバルの元を訪れたリンクは、見慣れた英傑の青い衣ではなかった。略式の礼装なのかもしれないが、こんな動きにくそうな裾の長いスカートを履いたリンクなど今まで見たこともない。形だけを取り繕ったような格好は滑稽に思えた。第一、リト族のような羽毛を持たないリンクにとって、ヘブラの麓であるリトの村ではそのような格好は寒過ぎることは重々承知だろうに。
「不束者だけど、よろしく」
リンクは久方ぶりに会って早々のリーバルの嫌味にも反応せず、淡々と挨拶の口上を述べた。この態度を見れば、やはりこの結婚はリンクの意に沿わぬものであることは確認するまでもない。期待はしていなかったが楽しい新婚生活は送れそうにないという事実に、リーバルは気に食わないという態度を隠すつもりもなく鼻を鳴らした。
「君が女だってこと、すっかり忘れていたよ。同じハイリア人のはずの姫とは随分と見て呉れも違うし、ミファーのような淑やかさもない。ウルボザのような魅力的な身体付きでもないし」
「
……
」
「厄災を封じた後の用済みになった退魔の騎士の扱いに困ったお上の判断で、こうして僕に下賜されたってわけね。君、自分ってものがないのか? ハイラル王家の言いなりじゃないか」
「
……
これは俺が望んだことだよ」
「はっ。君はそういうやつだよな」
王家の命令に従うことを己の意思だと言い張る姿に、リーバルの嘴から乾いた笑いが漏れた。コイツにとってはこれも騎士道の一環なのかもしれない。ここまで来ればその心意気はいっそ立派にすら思えてくる。
「で、一応今日が祝言の日って扱いだけど──」
祝言と言っても、リーバルはリト式のつがいの儀式も、ハイリア式の結婚式を挙げるつもりはなかった。リトとハイラル王国を結ぶ架け橋としての婚姻という名目であるにもかかわらず、リーバルとリンクが対峙している村の広場には二人の他に誰もいない。リンクに付き添いの者はいなかったし、リーバルも事前に村の住人たちに立ち合いを断っていたからだ。「僕たちはそういうのじゃないだろう?」というリーバルの言葉に、リンクは何も答えなかった。最低限の形式として、結婚の証としてのリトの羽飾りは用意していた。寒さ避けにもなるからちょうど良いだろう。リーバルがそう思ってその場で耳の上に挿してやった藍色の羽で作られた羽飾りに、リンクはこれまた無言で手を這わせた。
「何? 文句は言わせないよ。わざわざ僕の羽で作ってやったんだから」
「
……
うん」
結婚の証を贈られた花嫁とは思えないほど薄い反応だが、リンクだって本意ではないのだろうと思えば腹を立てても仕方ない。リーバルはため息をついてリンクに背を向けた。
「さて、僕は家に帰るけど。ついて来るなら来れば?」
そう言って一人歩き出したリーバルの後に、ややしてから小さな足音が続いた。微妙な距離を保ったまま追いかけてくる心許ない足音に調子を崩される気がして、何だか気に食わない。家へと続く道を進みながら、いつものように飛んでしまえば良かった、とリーバルは思った。
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