始まりと終わりの草原

『ニゲラの硝子籠』RPGゲーム風パロ。創作語り風の一つの物語。
⚠︎死ネタ・残酷・ホラー描写あり。鬱展開が非常に多い。傑×朔叶の崩壊と再生の物語。




精神力ゼロになったすぐる朔叶さくとを連れ去り、どこかで再びプレイヤーと遭遇すると敵認定して襲ってくるやつ、あれたぶん結構遠くの位置でも傑の視界に入った瞬間に、攻撃のスイッチが入るから(真顔で)走って向かってくるか、仕込みナイフを投げてくる可能性がある。
他の敵だと近くにいても気づくor襲ってくるまでに多少のタイムラグがあるのに、傑はノータイムで来る。しかも死角に逃げ込んでも正確に場所を割り出される。走って元来た道を逃げても、傑の足はとても速いから距離を離すどころか、詰められる一方で逃げ道が無い。

仕込みナイフに関してはプレイヤーが操作できる段階のとき一度も使わなかったし、そもそも持っている描写すら無かったから完全に不意打ちになってしまう。
しかもこのナイフ、見た目の割に一撃が重いから、元々HPが満タンじゃない状態で来るとあっという間にピンチになる。

このエンカウントはホラー尽くしだけど、一番怖いのは朔叶がテレポートでプレイヤーたちを飛ばすシーンが来るまで、永久に続くということ。
プレイヤーが途中で死んで、タイトルの「続きから」を押すと傑が少し離れた場所に佇んでいて、プレイヤーが一歩動いた瞬間に追いかけっこがスタートする。前回のセーブ場所は無かったことにされてる。
そのため死ななかったとしても、一度エンカウントしてしまうとテレポートで飛ばされるまでは、ロードも無意味になってしまう。



このシーンはプレイヤーの心も抉るけど、久東くとう瀬那せな調月つかつきにもダメージが入る。物理的・精神的ダメージ両方。
特に調月が真っ先に傑に捕まる。そうなると久東や瀬那が捨て身で助けるけど、当然返り討ちに遭う。しかもこのパーティーにはヒーラーがいないから戦況的に不利。調月が逃げられても次は久東か瀬那が捕まる。
そのときの傑は真顔で無言だから怖い。でも何より怖いのは、流れてるフィールドBGMが普通という点かもしれない(イベントでもなければ戦闘の扱いでもない)

ちなみに朔叶は同じフィールド上にいる。彼は戦闘に参加しない(というか傑の魔法(透明なバリア)で閉じ込められているから何もできない)。
朔叶を探すには仲間の誰かが囮になる必要がある。その上でもう一人が傑に攻撃して二重で気を逸らす必要がある。この作戦に気づけるのは瀬那か、察しのいいプレイヤーだけ(傑の性格上、近くに必ず朔叶を置いておくため)
しかし仮に朔叶を見つけても、バリアは解除できない。できるのはただ話すことだけ。朔叶は逃げてとは言わない。傑に目をつけられた以上、逃げられないのは明白だから。その代わり「待ってて」とだけ言う。それによりテレポートでプレイヤーたちを飛ばすフラグが立つ。




プレイヤーが死んで続き待ちをしているときの傑は、必ず朔叶の元に戻る。プレイヤーが戻ってくる、いやここ以外に行けないことを知っているから、バリアは解除しない。
透明なバリア越しの傑は、穏やかで優しい笑みを浮かべている。そして「朔叶が怖がらず済むように俺が守るから」と優しい声音で囁く。プレイヤーが見ることのできない裏場面。