🍀プク▶交流sample

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「どちらがピカチュウに相応しいか……って?」
「「そう!!」」

昼時。エオス島の中心部にあるエオス事務所とは少し離れた公園での出来事。ベンチに座って話を聞いていたプクへずいっと迫るのはピカチュウのオウジとリモンだ。
リモンはここ最近救助隊活動やユナイトバトルのゲスト参加時に遭遇するポケモンの一人だ。ボランティア活動にも時々顔を出し救助の補助をしてもらったりしている。彼はどちらかといえば楽しいことが出来ればそれで良いタイプだとプクは思っていたので、オウジの煽りに乗るのは珍しいなと感じた。
しばらく間を置いて聞き直す。

「えっと……。それ、僕が決めるの?」
「当たり前じゃないか!ボクはプクと最も長く一緒にいるんだから。プクはピカチュウであるボクのカッコよさを一番理解してくれてるはずだからね!」

当たり前のように返答するオウジの態度は自信満々だ。それほど自分の事を信用してくれているのはありがたい話だが。プクはおずおずと続ける。

「二人とも同じピカチュウだし素敵だと思うけど
「いーや、それは納得いかない。最初はオレも大人気ないと思ったわけよ?けどな〜オウジが"ピカチュウの中で一番ボクが輝いてる"なんて散々聞かされたらこっちも黙ってられないわけだ。実力差は歴然だし?」

やれやれといった感じで事情を話すリモンにオウジがカチンときて噛み付く。

「聞き捨てならないな!あと仕方なく付き合ってやってるみたいな溜め息つかないでくれる??何度も言ってるけどボクより年下だろリモンは!」
「適当に言うなよ!オウジの方がオレより年下だろ!」
「なんだとー!エレキボール覚えた歳言ってみろ!」
「ああ言ってやるとも!ケンカ上等!」
(同じピカチュウだからそんなに覚える内容や必要レベルに差は無いと思うんだけど

この喧嘩の光景がピカチュウだと思うと幾分か微笑ましく見えるのかもしれない。だが侮る事なかれ。彼らは別名黄色い悪魔である。
正直喧嘩のレベルも浅はかではあるがこのままだとエスカレートし空に雨雲及び雷を落とされてはたまったものではない為、プクは小さくはいと左手を上げて案を提示する。

「そんなに勝負したいならカスタムで一対一のバトルをしたらどうかな」
「「カスタム??」」
「ほら、練習試合が出来るところだよ。普段はbot相手にチーム組んだりするんだけどbot無しの本人同士の試合に設定する事も出来るみたいなんだ」

エオス事務所が管理するユナイトバトル。定期的に大会が行われるほど視聴者が集まるその場所では選手の為に設置された試合シュミレーション練習場がある。最近ではゲスト参加するポケモンやブリーダー達も一部活用しているとのこと。
提案を聞いた二人は目を輝かせ意気込む。

「流石プク!気が利くね!じゃあさっそくその試合で白黒決着つけようじゃないか。もちろん逃げたりしないよね?」
「試合なら思い切り暴れられて楽しそうだし良いぜ、受けて立ってやるよ」
「そうこなくっちゃ!プク、案内と設定をお願いして良い?」
「二人がそれで納得するなら良いよ」

こくりと頷けば二人はさっそくエオス事務所へと向かい始める。なんだかんだ会話する機会は多いこの二人が和解するのも時間の問題なのだろう。
2人の背中を見ながらプクは苦笑いしつつも後を追いかけた。

(ピカチュウって案外血の気が多い子が多いのかな