🍀プク▶交流sample

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「クリスマスケーキ、ですか?」

ウィネットとパルがぱちくりと目を丸くさせ顔を見合わせる中プクは遠慮がちにこくりと頷く。
三人が向かい合わせで丸い机を囲い話している此処はエオス島の中心部にある立派な建物・エオス事務所内にある休憩所である。パルが冷たいオレンジジュースが入ったコップに入れたストローで飲みながらプクの話を続けて聞く。

「プクが手作りするって事?」
「うん。12月にクリスマスパーティーいや、クリスマスイベントの打ち上げがあるらしくてね。少し早いけど、ケーキ作り担当になって

プクが話しているのは此処エオス事務所が管理するユナイトバトル中の行事にある12月に行われるクリスマスイベントの事で、毎年イベントが終わると選手やブリーダー達が打ち上げをしているらしい。言わばプクがいる現実世界での感覚だと正月前年末の集まりといったところか。
今は11月だが既にイーブイ達によるイベントも開催し新しく選手として加入したシャワーズも含め盛り上げているのだとか。
今年は運営の許可も得て救助隊やゲスト参加している者達も呼んで良いらしい。

そんなこんなで打ち上げの為の会議は既にしており、プクはケーキ作り担当の一人となったのだった。

「良いね、楽しそう!プクの手作りが食べられるなんて知ったらきっとオウジもびっくりするよ〜!」
「そ、そうかな

うんうんと頷くパルはいつもよりも楽しそうだ。話を聞いていたウィネットもにこりと微笑み一つ頷いてみせた。

「それで私達に作り方を教わりたいとお話されたんですね」
「僕、料理とかあまりした事無いからせめて練習したいんだ。二人はある程度料理するって聞いてるしお願いしても良いかな」
「もちろんです!手先が器用なプクなら大丈夫ですよ」

プクは現実世界では高校生であるが料理は基本的に家族が受け持っていた上にお菓子作りをする機会があまりなかった為、今回比較的料理が得意なウィネットに味見や手伝ってもらう意味合いとしてパルに相談した。
あいにく男性達やエオス選手は試合中で忙しく、休憩所には三人以外いない。疲れて帰ってきたところに試食として甘い物を補給してもらうのも良いかもしれない。

ポッキーを食べ終わったウィネットはそそくさと可愛らしいバンギラスのシールが貼られたスマホを取り出しレシピを検索し始める。パルとプクがウィネットを挟んで前屈みになって画面を見る。

「どんなデコレーションにするか決めようよ、ケーキは見た目も命だからね!」
「人数も多いでしょうしカップケーキも作ると良いかもしれませんねこういうのはどうかな?」
「二人とも頼もしいよ」
「その前に
「!はい。ですね」
「え?」

ウインクしてみせたパルの合図にウィネットはハッと気付き笑顔で返す二人の様子にプクは首を傾げた。








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「えっと……着たよ?」
「「可愛い〜〜!♡」」

調理室できゃっきゃっと賑わう二人に勧められおずおずとしながらも身に着けたのは、フリルが可愛らしいフシギダネ色の模様と目に優しい色合いで所々リボンとポンポンがついているものだった。
しかも両手はもこもこの肉球がついた手袋をはめ両足にはもこもこの肉球スリッパを履いており、頭上にはフシギダネの耳カチューシャ、お尻あたりに申し訳程度の小さな尻尾。さらに珍しくミニスカでニーソックスの格好である。
プクはもじと恥ずかしそうな様子で二人を見上げる。

「これ、本当にエプロンなの?この手袋もこもこしてるしというかこの手じゃ細かい作業出来ない気が
「とっても似合ってるよプク!特に耳と尻尾!」
「耳と尻尾っている??」
「身だしなみを整えて調理場に立つのも料理の楽しみの一つですよ、プク」

コホンと咳込みなんかそれっぽい事を言って誤魔化しぎゅうと抱き締めてくるウィネット達に苦笑いしつつもよろしくお願いしますと一礼した。


此処エオス島では本当に色んな事があった。
楽しいこともつらいことも。沢山。きっとこれからもあるんだと思う。

忙しくて中々出来なかったけど、僕ら救助隊がエオス島に来てからみんなと出会えた記念のお祝い。

僕から大切な贈り物を。メリークリスマスを届けに。