🍀プク▶交流sample

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オウジはカゲに用があるらしく一時的に別行動をする事になったプクは何か目的があるわけでもなく施設内の廊下を歩いていた。
窓から差し込む心地よい日差しに思わずほころんでいると、外で気持ち良さそうに木の上で日向ぼっこをするポケモンがいた。
そういえば先日、この辺りでいつも休憩しているポケモンがいるとフローラやカーニャから聞いていたような。

もしかして彼が?気になったプクは外へ出てそっと彼に近付く。

「ふるっふー、誰かそこにいるの?」

すると先程まで瞳を閉じていたのにも関わらずこちらへ声を掛けてきた。彼は大きな翼をバサリと広げふわりとプクがいるそばまで舞い降りる。驚きはしたが日向ぼっこの邪魔をしてしまったお詫びに自ら名乗り、この島に訪れた理由と仲間から貴方を知った事を話す。

彼、フクは話し方も振る舞いもまるで長老のようにまったりとしていて穏やかだ。少なくともアレックスやマギアのように一筋縄ではいかないポケモンでもない様子でプクは内申安堵する。
それどころか彼は名だけでなくお互いに似ているところを当ててみせた。これには自然に親近感が湧くものだろう。

キミは、救助隊だって言っていたね。話は僕も聞いているんだ」
「そうなの?」
「うん。僕のトレーナーがね、力になりたいって」

経緯や詳細を聞く限り彼はトレーナーから虐待を受けたりはしていないようでむしろ良好的関係だった。

「実はね、僕もゲーム好きなんだ」
「ふるっふー、そうなの?意外」
「うん。その中でも大好きなゲームがあってね。子どもの時から夢を見させてくれる素敵な世界なんだ」

プクは瞳を閉じて柔らかな風を受けながら続ける。

「勝負も正々堂々。僕らに例えるとトレーナーとポケモンの絆を描いたストーリーで、みんな笑顔になれる……かな」
「確かに夢のある物語だね」
「ふふ」

嬉しそうに笑うとプクはフクの手を取り落ち着いた声で話す。

「僕はね、そんな夢のような世界に少しでも近付けるように頑張りたいんだ。あなたとトレーナーの関係のような、絆が見える世界に」

ゆっくりと視線を合わせてくるフクにプクはしっかりと瞳を見た。吸い込まれるような自然と共に生きる色。プクはそんな彼の瞳の色が好きになった。

「これからよろしくね、フク。トレーナーにも伝えてくれると嬉しいな」

この世界は思った以上に現実と然程変わらない。そんな中でもフク達のようなポケモンやトレーナーに出会うと酷く安心し、おかげで希望が持てる。
きっと。いつか。な夢を、現実にする為今日も救助隊は動くのだ。