roku
2025-10-02 12:03:00
8613文字
Public 松エジ
 

秋🍁の【松エジ】

Xで見かけた推しカプBINGOです!

https://x.com/BLsommelier_801/status/1970790311040561307?t=a1phCteq3HJUUR1pk36KUg&s=19

秋が終わるまでに書けるところまで

・秋スイーツ巡り&食べ歩きデートで味覚狩り
・肌寒い夜 体温分け合う密着セッ
・読書中うたた寝してる彼にキス
・美術館デート→紅葉を見にドライブデート
・焼き芋はんぶんこ
・お月見しながら夜のお散歩&寒がる彼にカーディガンをかける

《秋スイーツ巡り&食べ歩きデートで味覚狩り》

久しぶりに重なった休み。家でゆっくりするという選択もあったが、出かけたいと言った沢北の思いを汲んでやってきたのは隣町で開催されているマルシェ。周りを見渡せば家族連れやカップルばかりで男同士である自分たちは少し場違いに思えた。ただそう感じたのは松本だけだったようで、沢北は「早く行きましょ!」と松本の手を引いて歩き出した。
「オレこういうの初めてなんですけど、松本さん来たことありますか?」
「昔、彼女と」
「楽しかったっすか?」
過去の話であるし隠すこともないので「そこそこ」と答えた。松本自身こういうイベントにあまり興味はないが彼女が楽しそうにしている姿が印象的で来てよかったと思った記憶がある。
「じゃあそん時よりもっと楽しい思い出で上書きしましょうね!」
ぎゅっと握っていた手を繋ぎなおした沢北は指を絡める。
沢北は時折松本が昔付き合った女性の話を聞いてくるが、やきもちを妬いて拗ねたり、嫉妬して怒ったり、ということはあまりなく、その代わりなのかこうして“それよりももっと”と上書きしたがった。

「すげー秋って感じのお菓子いっぱいある!」
「欲しいもの食えよ」
「全部半分こしましょうね!そしたら倍食べれるから」
へへっと笑う沢北はスイートポテトを半分、自分の口へ、残り半分を松本の口へと放り込んだ。口の中いっぱいに広がる芋の甘さとバターや生クリームの風味。しっとりとした食感にはやきいもとはまた違う美味しさがあった。が、どちらも口の中の水分をほぼ持っていってしまう食べ物だ。水分なくなった!と騒ぐ沢北は松本が相槌を打つより先に「あ!柿ジュースだって!飲んだことないから買いましょ!」と次の店でジュースを購入した。沢北がごくごくと飲んだ残り半分を飲み切った松本は、柿のジュースをあまり見かけない理由がわかった気がした。
……あんま美味くねぇな」
「っすね。柿は、柿として食べた方がいいっす!」
「同感だ」
苦笑いで顔を見合わせふたりはさらにマルシェを進んで行く。
モンブラン、パンプキンプリン、アップルパイ
目につく秋のスイーツを片っ端から腹に入れたが「何か物足りなくないっすか?」と顔を顰めた沢北。
「たぶん甘いもんしか食ってねぇからだな」
「あー!それっすね!」
沢北は腑に落ちたとパッと表情を明るくさせ、「じゃあここはもういいので次行きましょ!」と再び松本の手を引いた。
「もういいのか?」
「ラーメン食いたいんで」
次に行くのはラーメン屋と決まっているらしい。松本は過去の女性と比べ、少し強引だと思える沢北のこういうところが好きだった。次はどこに行くか、何を食べたいか、というやり取りで足止めを食らうのはあまり好きじゃないのだ。
「来る途中で見かけたな」
街の中華屋という感じの店だった。沢北もそれに気づいていたようで、迷うことなくそこへ向かった。ラーメンにチャーハン、餃子とレバニラ。さらにメニューを吟味する沢北に「まだ食うのか?まるで高校生だな」と呆れる松本。
「現役なんで」
「そうだったな」
松本はバスケを辞めてから食べる量は減った。その分付き合いのせいで酒の量が増えた。
「松本さんはおじさんになっちゃいましたね
沢北は松本の手元のビールに目をやり遠い目をしている。
「お、おじさんて。ひとつしか変わんねぇだろ!」
「だって昼間からビールに餃子なんて
わざとらしく眉を下げ瞳をうるうるとさせる。
「だから女の人に捨てられたんですね、きっと」
「捨てられてねぇぞ!」
「じゃあ愛想尽かされたってやつですね!」
にやりと笑いラーメンをすすりチャーハンをかき込む。
「あ゙?」
「まぁそのおかげでオレが松本さん独り占めっすけど!」
料理を綺麗に平らげた沢北はごちそうさまでしたと手を合わせ、次へ行きましょうと席を立つ。まだまだ時間はあるだろうと、急ぐ沢北の手を攫い、楓が赤く色づく並木道を並んで歩いた。


あとがき
スイーツを食べ歩くことでお題をふたつまとめました
弊沢はヤキモチ妬く傾向が強いのですが、今回はそうじゃない沢でした ただ、上書きするという行為はなかなかの独占欲の現れかと
秋は美味しいスイーツがたくさんあっていいですね