真九龍
2025-09-19 19:41:40
8799文字
Public 小説
 

【鳴ライ】君ノ秘密

鳴海×ライドウのお話で、ライドウの或る行動が気になる鳴海の図。
注1:両想いな鳴ライで、二人がくっ付いて未だ間もない頃のイメージ。
注2:ライドウremaster版をプレイ済み及びクリア済み。
注3:捏造多発注意報が出ています、ご注意下さい。
2025/09/22 お蔵入りした”if”の分岐点をプロット形式的な文章でページ追加しました。



ライドウとゴウトが向かったのは、筑土町駅。駅には都民が数名、電車の到着を待機していた。暫くすると、ガタゴトと音を鳴らしながら、本郷方面行行きの電車が筑土町駅に到着する。ライドウは此の乗車することなく、発車を見送った。

(目的地は本郷方面銀座や晴海町、深川町ではない、か………となると、残る行先は二つに絞られてくるな)

志乃田方面、若しくは、霞台方面。
特に志乃田の方は、ヤタガラス管轄下の名も無き神社が建っている。ライドウが神社へ赴く理由は、ヤタガラスの使者に異界開きを依頼すること、御狐様の石像にザクロ祓いの報告─ライドウ曰く、戦闘が有利になる御褒美を貰えるらしい。貰えるものはたんまり貰っておくといいぞ、うん─、もう一つは、己の心技体を鍛える為、修験界と呼ばれる施設に下りること。

(ライドウが任務の有無を確認する為、自ら神社を尋ねるいや、此れは有り得ないな任務は使者のお姐さんが直接届けに来たり、依頼書と言う形で探偵社に投函される緊急招集?うーん、緊急招集の際も俺を介す筈となると、マジで一体何だ?霞台は此れと言って行く理由も無さそうだな)

謎に益々拍車が掛かり、首を捻る鳴海。
そうこうしているうちに、志乃田方面行きの電車が到着。乗客が数名降りた後、ライドウとゴウトが入れ替わる形で乗車する。鳴海も当然のように乗車、ではなく、駅近くに停車中の早朝営業タクシーに乗り、志乃田方面に向かうよう指定する。運転手から「今直ぐ電車に乗った方が早いのでは」、と疑問が飛んでくるも、

「今尾行中でね対象は電車に乗車しているんだが、如何せん乗客が少なくてな怪しまれたら元も子もないから、お宅のタクシーに乗ったんだ」
「そ、そうですか朝早くからお疲れ様です(尾行となると、刑事さんか探偵?ちょっと胡散臭いけど、身なりは良いから本当に本職の方、なのかもしれない)」

電車に視線を向けながら答えた鳴海に、運転手は心の中で疑念を抱きつつももタクシーの運転を開始。乗客が少なくて怪しまれたら元も子も無い、というより、志乃田方面行き電車が一車両で、乗客がライドウ及びゴウトしかいない。もし鳴海が乗車すれば、尾行が即バレてしまうからだ。

(探偵たるもの距離を取って同じ電車に乗車するのではなく、時には別の乗り物で尾行することも視野に入れるべし)

鳴海を乗せたタクシーは、志乃田方面に向かう電車と並行しながら走り、やがて、志乃田地区に到着する。僅かではあるが、タクシーの方が先に到着し、駅近くに停車した。鳴海は運転手に運賃を支払い、降車すると、電車から降車するライドウの姿を視認。此方の姿がライドウに発見されぬよう、上手いこと身を隠しながら尾行を再開する。