万丈
2025-07-22 09:47:05
2376文字
Public 小説
 

二千年の傷跡、再生の兆し

【AI生成】【二次創作】【天空戦記シュラト】
インドラ様とミトラ様、二人でカーンダヴァに視察に行く話。
コメント欄に後書きアリ。
🔄2025/07/24
関連の話→雷帝の贖罪
次の話→友と交わす最後の杯
関連の話2➝聖域の守り人


天空殿への帰還後、インドラとミトラは、ヴィシュヌにカーンダヴァでの出来事を報告した。
祠と、そこに供えられていた新しい花のこと。ルドラの民が、まだどこかで生きているかもしれないという、僅かな希望。
報告を聞き終えたヴィシュヌは、インドラの瞳を、慈愛に満ちた眼差しでまっすぐに見つめた。

「わかりました。インドラ、あなたの気持ちは、わたくしが預かります」

彼女は、静かに、しかし力強く告げた。

「この件は、わたくしが責任を持って調査しましょう。もし、本当に生存者がいるのなら、決して、悪いようにはいたしません。このヴィシュヌの名に懸けて、必ずや彼らを保護し、安寧の地を与えると約束します」

その言葉には、一片の曇りもなかった。インドラは、ヴィシュヌの絶対的な優しさと信頼に満ちた言葉に、何も言うことができなかった。ただ、深く、深く頭を垂れた。


ヴィシュヌの私室を辞した後、二人は無言で回廊を歩いていた。
ミトラは、隣を歩く友の横顔をそっと盗み見た。
その表情は、旅立ち前とは比べものにならないほど、穏やかだった。瞳の奥に宿る深い闇が消えたわけではない。だが、その縁には、ヴィシュヌという女神と、故郷の民への希望という、確かな光が灯っていた。

(お前なら、もう大丈夫だ)

ミトラは、胸の内で静かに呟いた。
永い眠りを前に、ずっと心に重くのしかかっていた友への憂いが、ふっと軽くなるのを感じる。
これから先、インドラは何度も己の罪に苛まれるだろう。だが、彼にはもう、絶望の淵から引き上げてくれる光がある。

ミトラは、心からの安堵と共に、友の未来を静かに信じるのだった。