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さつま
2025-07-08 19:42:23
6148文字
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🔥🟧
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【こばなし】🔥🟧
みじかいの。説明とか入り交じる。
同じ世界観を、時間だけトリップして転々とし、🔥くんを救った世界最強の女。それって年代だけ見れば、だいぶ年上ってこと。
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姉のような存在だった彼女が、目の前から文字通り消えたのは、ガキの頃。大切な兄弟を喪う前。
そいつはおれが産まれる少し前の時代から、やって来たのだと言っていた。何言ってんだこいつと当時のおれは思ってたし、今でも半信半疑な所はある。
でもあいつは消える前、黒いモヤに吸い込まれる前に、真っ直ぐにおれを見て「また未来で会えるはず」と言ったんだ。その目に、嘘は無かった。
消えた彼女を幻覚や無かったことにしたくなくって、それを信じて探していた。山で暮らしている間、海へ出てからも、悪魔の実を食べて、船長になって、オヤジの息子になってからも、ずっとおれはあの姿を探していた。
忘れられない、忘れたくない。大切な人なんだと、今ならハッキリと言える。ガキの頃は捻くれてたもんだから、そう思わないように
……
と、いうより気付いていなかったってやつだな。
目を閉じれば、まだハッキリと彼女を思い出せる。おれよりデカかった身長
……
流石に身長を越したとは思うんだが。そして優しかったり厳しかったりした声も思い出せる。今ならきっと勝負にも勝て
……
いや、ガープのジジイが勝負をしたがらないくらいに、あいつは強い。まだ勝てねェか。
顔だって
……
。
そこまで思い出しかけて、遠くを見ていたおれは目を見開いた。
「
……
は?」
目を擦り、それを見る。空から人が落ちてきてる。まぁ、とりあえずそれはいいとする。
見覚えのある黒いモヤ
……
から落ちてくる人の身に纏う服の色、髪の色、辛うじて確認できる顔、目は閉じられているが見間違うわけが無い。何度とその寝顔をガキの頃に見て来たと思ってんだ。
「あいつ
……
!」
過去から来たなんて半信半疑だった疑いは、今全て消え去った。変わらない姿で、あの時目の前で消えた彼女が、海面へ向けて落ちている。
挙句に落下先には姿を現した海王類が、それを捉えているときたもんだ。待て待て待て!!!!
おれは考えるより先に、甲板を蹴って船から飛び出した。後ろからデュースの静止の声が聞こえたが、それどころじゃねェ!!
足から炎を吹き出し、勢いを加速させて飛距離を伸ばす。あれをどうにかしておれが海に落ちても、仲間がどうにか回収してくれる。
「てめェに、くれてやるかァ!!!!」
拳に炎を纏い、渾身の力で巨大な海王類へと振り下ろす。
「火拳!!」
ぶっ倒した海王類のその後なんてどうでもいい、どうせもう起き上がりなんてしねェ。が、踏み台にはさせてもらう。空を見上げ、あいつの姿を見付け跳び上がり受け止めるが、落下の勢いは止められない。着水の衝撃だけでも、軽減してやらねェと。
包み込むように抱き直し、現状を忘れて「ちいせェ」なんて口から零れた。
きっとおれより身長は低くなっている、そう思っていたがこんなに小さいとは。こんなに、細かっただろうか。
「エース!後先考えろよい!!」
落下している事を忘れて考えに没頭していれば、青い炎が視界に映る。拡げられた炎の翼は、見知った仲間、マルコのものだ。
「マルコォ!!助かったぜ!!」
不死鳥へと姿を変貌させたマルコが、おれの足を掴んでいた。ぶらりとぶら下げられたおれの腕の中には、懐かしい姿。本当に、別れた時のまんまじゃねェか。
口元に手を運び、呼吸を確認する。まさか死んでねェよな
……
?
おれの心配を他所に、手の平には微かに呼吸が感じられる。触れた体も温かい。生きてる。間違いなく、ここにいる。
「ずっと
……
探してたんだからな」
宙ずり状態は雰囲気ぶち壊しちまってるが、まぁ仕方ねェ。そんなもん、もう一度出逢えた喜びの前では、些細なこと。
安全に船へと戻ってこれたことに、今一度マルコへとお礼を言いながら、腕に抱く彼女の肩を支えつつ床へと下ろす。
外傷は特に見当たらねェ、詳しく診る為にマルコが近寄ったタイミングで、気を失っていた彼女から小さな声が零れた。
「気が付いたのか!」
ゆっくりと開かれた瞼の下から見えた瞳は、記憶のまんまの色をしている。囲むおれ達の顔を見回し、最後におれを見て視線が留まる。
思わずごくりと喉を鳴らしてしまった。
「え、っと
……
どちら様、ですか?」
「は
……
?」
喉が一気に乾いた気がした。
いや、まぁそうか
……
未来で会えると言ったのはこいつだ。未来に来て最初に出会ったおれがあの子供だとは、思いもしねェもんな。
「
……
あ、あれ
……
わたしは、何でここに?わたし、わたし
……
わたしは、誰?」
…………
これは流石に予想外だ。
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