シフォン
2025-06-14 23:14:10
3326文字
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辰砂の魔

2025秦兄弟誕生日小説。微ホラー。
捏造多めです。


「綺麗………………全然銀色じゃないし、宝石みたい。こんなのが本当に不老不死の薬になるのかな……?」

すっかり魅了されて辰砂を見つめていたが、これ以上は兄さんにバレてしまう。
もう帰ろうと辰砂を棚に戻そうとしたその時、何かが光って、声が聞こえた。

…………我等ノ悲願……

はっと後ろを振り返る。
誰もいない。

気のせいか、と思った直後。
また声がした。

…………受ケ入レロ、秦崇秀……
 
……飲んだら本当に、不老不死になってしまう。
絶対にそんなはずはないのに、
そうかもしれない。なれるかもしれない。
そんな気がして、僕は辰砂に手を伸ばした。

『受ケ入レロ……受ケ入レロ…………

まるで誰かに操られるかのように、僕の両手がどんどん辰砂へと伸びる。
もはや自分の意思ではどうすることもできない。

(ダメだ! 止めろ!)

頭の中で必死に制止しても、両手は止まらなかった。
眼前まで持ち上げられた手から飲み込む寸前、

重たいドアが開く音がした。







「崇秀」



「何をしている?」





……………………………………………………兄、さん……