enoki181
2025-05-22 19:28:40
12422文字
Public リプレイ
 

【ストリテラ】基本侵蝕値99%

俳優:守部さん、エノキ
シナリオ https://talto.cc/projects/GMrsckAGvRQfeUhBFXBay


メインチャプター


▼始まりの思い出


キミと《助演》の出会いは、そういえばどんな形だっただろうか。今やすっかり変わってしまったコトや、今も変わらないコトを懐かしく比べてみたり。終わりを思いもしなかった頃の記憶が、ふとキミの頭をよぎる。


天保 空穗:出会いは今から十年ほど前。
学校帰りに支部に寄ると、見たことない顔がいた。わあ!と歓声をあげて近付く。
「キミも覚醒したんだ!」
年の近い相手もあまりいなくて興奮気味。

[ 天保 空穗 ] コレクト:0 → 1

朝下 ラケ:金の髪に暗い目をした少女だ。不安そうな表情で、視線がなかなか合わない。
「お、お兄さん、どなたですか……。私、お家に帰らないと……
彼女はとある実験施設での事故から保護されてきた被検体だという

[ 朝下 ラケ ] コレクト:0 → 2

天保 空穗:「空穗、天保空穗だよ」
顔を合わせる前に情報は聞いたな。不安定になる理由もわかる。
……お父さんとお母さんに会いたいとか?」
あえてそこに踏み込んでいくことにした。
「僕たちはもうバケモノじゃないか」
きゅうと目を細める。

[ 天保 空穗 ] コレクト:1 → 3

朝下 ラケ:「あ、あまも、……
名前を覚える前にしゅんと下を向いた。
「お父さんもお母さんも、い、いません……。でも、お家に帰して……
「わ、私、バケモノなんて……これから何を頼って、生きていけば……
今にも泣きそうな表情をしている

[ 朝下 ラケ ] コレクト:2 → 3

天保 空穗:「頼るなんて、自分だけだよ」

学生鞄から取り出したカッターナイフで、手の真ん中に傷をつける。

「見てて」
ぎゅっと握ってから開くと、血でできた小さな鳥がいた。
浮こうと羽ばたき、叶わず、ぱしゃん、とはじける。
「ンン、失敗……まだ難しいや」

「キミも同じようなことができるんじゃない?」
「僕はさ、バケモノって悪い意味で言ったんじゃなくてさ……大事な人を傷付けないために、バケモノってわかっとくこと、大事だと思うし」
「一緒に練習しようよ、ね?」

朝下 ラケ:血でできた鳥を見て、ぎょっとした。
気が付いたら彼の手を強く握っていた。
「練習は、大事です。今までたくさんやってきた、から……
「け、けど!自分で血を流すのは、ダメ……!」
「お前の使命は仲間を消耗させないことだって、私、お家の人から言われたんだもの……!」
日常の裏側ではこんなことが当然のように起きている。
しかし、それも彼女にとっては日常の"表"なのだ。

[ 朝下 ラケ ] コレクト:3 → 5

天保 空穗:「お、おお……うん……
驚いた。こんなに強く感情をぶつけられると思わなかった。

「心配ありがとう。でも、僕にとって、これが当たり前でさ」
彼女の指をはがし、開いたてのひらには、血の薔薇が咲いていた。

「面白いでしょう……あの、ほんとに心配しないで。手足より軽々と操れるんだ、血って」
くるくる、手を返す度に血が新しい何かを形作る。
Vivi noumenon ! ヴィヴィ・ヌーメノン!――鮮やかな仮想、ってね。僕のコードネーム」

「ダメ、って言えるキミは強いね。きっとこれから、たくさんキミに守ってもらうことになるんだろうなぁ」
傷付かず綺麗な手を差し出す。
「よろしくね……ええっと、名前は?」

[ 天保 空穗 ] コレクト:3 → 4

朝下 ラケ:首を横に振った。
「お外の人たちみたいに、名前、ないから……これから、つけてもらうんだと思います。なので、今度、教えます……
……あの」
「自分より先に生まれた個体を、『先輩』って呼ぶ……んでしたよね」
「そ、そう呼んでも……いいですか?」
彼の手をもう一度取り、そう聞いてみる

天保 空穗:「生まれたってより……まーあ、間違いじゃないかぁ!いいよ!」
ぎゅーっとこっちからも手を握る。

「キミらしい名前が貰えるんじゃないかな。なんだろうね、楽しみだね!新しく生まれ変わるみたいなもんだしなぁ!」
「絶対、絶対教えてよ!長い付き合いになるんだからさぁ!」

朝下 ラケ:暗く沈んでいた瞳に光が灯った。
少女は今にも翼を生やして飛んでいきそうなほど、嬉しそうな表情で「うん」と笑った

[ 朝下 ラケ ] FP:0 → 1


▼イベントチャプターA「襲撃」


先輩PCが一人で行動していたところを、所属しているところの敵対組織の構成員に襲撃されます(UGN所属ならFHからの襲撃、など)。
単独での対応を余儀なくされ侵蝕値が上昇しジャーム化を大きく促進させてしまうかもしれませんし、ここで構成員を殺してしまうことで敵対組織に逃げるという選択が消えてしまうかもしれません。
PL同士で内容を相談のうえ、演出してください。
(2人で遊んでいる場合、後輩PC役のPLがNPC役を務めてください。)


天保 空穗:彼女と別れ、一人街を歩いていると、殺気を感じ取る。
「消耗させないって、キミが言ったんだぞ、ラケ君」
出会いを思い出していたところだったから、そんな言葉がついて出る。

あれから練習もして場数も踏んだ。血で人間の形を作れるようになっていた。

「突っかかるなら私みたいな小物じゃなく、もっと強い相手にしたらどうなんだい?」

カッターでてのひらを切りつけ、地面に血を垂らす。従者がもう一体生えてきた。

FH構成員:「おっと、気付かれていたとは……さすがは戦闘経験豊富なエージェントってとこか」
「今回は邪魔なあの女がいないんだ!単独でなら大したこと無いよなァ!」
「総員、かかれ!」
それぞれ武器を携えた構成員達があなたに襲い掛かる。
数はざっと十数人、そのまま相手にするには分が悪い。
しかし……

天保 空穗:瞼の奥を煌かせる。
「馬鹿だなあ……一人のほうが好きに暴れられるんだよ」
従者が弾け、血の粒となる。鋭い刃となり、まわりを襲う。

「はー……

心臓が跳ねる。ぐわんぐわんと頭が回る。
足りないな。これくらいの掃除では、綺麗な世界になんてならないな。もっと片付けるべきだ。もっともっともっと……

……バケモノじゃないよ、僕は、まだ」