暴虐な軍国主義者の楠木武が恥をかく物語の通算114話目。とある遊戯王カードの背景物語が気に入ったので参考にさせて頂いた。残忍描写濃い目かつ性加害描写もあるので18歳未満の方は閲覧しないように。出番自体は少な目でもしっかりと恥はかく、それが今作の楠木武。
第三章 黄金郷へ
エルドリクシルの魔力を体内に取り込んだ黄金卿エルドリッチではあるものの、元はただの人間故溢れんばかりの魔力を持て余して意識を失いそのまま400年以上の長い眠りにつくことに。
「ふむ、漸く魔力が我の身体に馴染んだか。」
目を覚ましたエルドリッチが周囲を見回すと黄金化した屍の数が眠りにつく前よりも多く、16世紀にはまだ無かった腕時計等を身に着け息絶えている者も目立つ。中にはスマートフォンを持つ屍も。
「我が眠っている間にもここに来てそのまま生贄になった愚か者がいるようだな。」
エルドリッチが眠っている間にエルドリクシルの魔力が孤島の大部分を黄金化していた。いつしかこの孤島はエルドランドと呼ばれるようになり、黄金目当てに来訪し魔石の生贄となる欲深き者が後を絶たない。
「エルドランド、良い名だ。我が黄金郷に相応しい。」
屍の残留思念を読み取りエルドランドの名を知るのはこの黄金卿にとって朝飯前なのだろう。
「エルドリクシルよ、力を示せ!新たな生贄共から頂いたその力を!」
エルドリッチの叫びと共に魔石がその力を開放するとかつて錬金術師共が奴隷達に建造させた屋敷が瞬く間に
刺々しい黄金の宮殿へと変化した。入り口両側の像は生贄の身体を素体とし、左右対になるように槍と盾を持つ。宮殿内部から漏れ出る魔石の赤い光が何とも不気味だ。
「この世界には我に勝るとも劣らぬ強欲な者が複数いるようだ。そいつらがここエルドランドに、我が黄金郷に来れば面白いことになるぞ。」
アメリカでは再選を果たしたタネンが第2次政権を発足させ日本では即位を控えた義仁が実父政仁を亡き者に、エルドリッチが400年以上の長い眠りから覚めたのは丁度その頃。そしてタネンも義仁もエルドリッチが言う「強欲な者」に合致する。
「大統領、支持率の下落が。」
「うるさい!今支持率の話をするな!聞きたくない!大体貴様ら秘書官が不甲斐無いから俺の支持率が低いんだろ!情けない秘書官と毎日顔を合わせる俺の身にもなってみろ!」
去年の大統領選挙では「低支持率のゴードンは恥を知れ!俺なら支持率下がれば即ホワイトハウスを出て行くぞ!」などと喚き散らしておきながら、いざ自分が合衆国大統領になり政権発足早々に低支持率に直面すると秘書官に責任を擦り付け怒鳴り散らす、やはりタネンは無節操かつ自分勝手だ。そもそもこの低支持率は強引な関税引き上げにより輸入品が高騰しアメリカ経済に打撃を与えた己の失政が原因なのだから、秘書官を罵倒し責任を擦り付けるのは無責任の極み。
「大統領、そのお歳で怒鳴られるとお身体に。」
「ストーン君!俺はまだまだ若い!若いんだぁ!このビル・タネンを老い耄れだと思ったなら今すぐここに若い裸の女を連れて来い!今すぐにだぁ!俺の男の機能の健在ぶりを見せてやるから目の玉ひん剝いてよぉく見ろ!」
この合衆国大統領(
78歳)は若い女性の身体を今でも性的に貪れる自分はまだ若いと言いたい様子。ここまで強い性犯罪者思考ならポルノ女優に手を出したのも至って当然と頷ける。今タネンがいるべきなのはホワイトハウスではなく刑務所のような気もするが。
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