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桜霞
2022-10-01 17:32:56
17250文字
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【twst夢】フライパンは無敵
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パーソナルストーリー
#twst #twst夢 #not監督生 #女監督生 #オリ女主 2020/12/26にpixivに投稿したものの再掲です。
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【運動着】「私、魔女のユウ! こっちはモンスターのグリム!」【R】
体力育成の授業は何も箒で空を飛ぶ飛行術の練習ばかりというわけではない。
サッカーをしたり、バスケをしたり、バレーをしたり、テニスをしたり、陸上競技をしたり、とにかく様々な種目に触れる。
そういう授業においては、ユウもエースやデュースに混じってグリムと一緒にスポーツに興じるのだが、───やはり飛行術やマジフトといった、魔法力が必要になってくる種目に関しては、見学の一手を選択するしかなかった。
「ユウー、レポート終わったー?」
「うん、あとちょっと
……
終わったー!」
見学者に対しては、授業中に小レポートを書くことが義務付けられている。新学期からこちら、人より見学に慣れているユウは、さっさと書き終えたレポートをバインダーごとバルガスの持ってきた用具入れのカゴに放り込み、てきとうに自主練習をしているエースとデュース、そしてグリムと合流した。
「書くスピード上がってきたな」
「てきとーすぎると評価下がるぜ?」
「正直どこまでなら許されるのか試してみたいとこはあるよね」
「お前そういうとこあるよな」
エースは呆れた風に笑った。その横で、デュースが少々不格好に浮いている。
「
……
デュースはバイク? みたいなのには乗れるのになんで箒に跨るのはそんな下手なの?」
「箒に、ハンドルが、ないから、だ
……
っと、と、」
見ている方がはらはらするような着地をして、デュースは小さく一息ついた。
「エースもだけど、姿勢悪くない? 二人とも、自転車乗ったことないの?」
「出たー、箒に乗るのと自転車乗るの、同じ要領でできると思ってる奴」
「え、できないの?」
エースの言葉に、ユウは素直に驚いた。脳裏には、赤いリボンと黒いワンピースを着た可愛らしい魔女がプロペラのついた自転車の後輪で器用に体を倒している映像が鮮やかに再生される。
「私の知ってる魔女はそういう感じで乗ってたけどなぁ」
「え? お前の元いたとこって、魔法とかねえんじゃなかったの?」
「まぁ、無かったけど。でもその子は箒で空飛んで宅急便してたよ」
「いや話が支離滅裂すぎねえ?」
魔法無かったんだよね? とエースが半眼になって訝しげな顔をする。
「あとはね、くしゃみを治す薬も作ってた」
「くしゃみを治す薬
……
鼻風邪用の魔法薬ってことか?」
デュースも不思議そうな顔をする。ユウは「たぶんそういう感じだと思う」と頷いた。
「あとはデッキブラシでも飛んでた」
「デッキブラシ!?」
「いや箒っぽいけど!! よく飛ぶな!?」
二人が揃って目を剥いた。余りの驚きっぷりに、ユウの方が驚いてしまう。グリムも箒とデッキブラシの違いをよく分かっていないので、浮いた箒の上で寝そべりながら冷めた目で二人のことを見ていた。
「お前ら、そろそろ飛んどかねーとバルガスにどやされるんだゾ」
「あー、はいはい」
箒に跨った二人が、ふわりと宙に浮く。やはり前屈みで不格好なその姿勢に、ユウは飛べないながらも「下手だなァ」と素直な感想を抱いた。
「
……
ロード・キャメロットなフライパンがいけるなら、ルージュの伝言な飛行術もいけないかなぁ
……
」
ぼそりと独りごちた直後、「飛べないお前は離れてろよ!」というバルガスの声が飛んでくる。
ユウは素直に、「はぁーい」と間延びした返事をして、いいなぁ、と地上から不格好にも空中で箒と格闘しているエースとデュースを見守った。
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