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桜霞
2022-10-01 16:49:59
55100文字
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【twst夢】フライパンは無敵
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監督生はおれが守りたい(手にしたフライパンを見つめながら)
#twst #twst夢 #not監督生 #女監督生 #オリ女主 2020/06/03にpixivに投稿したものの再掲です。
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ホリデーを祝うパーティ直前。カリムに捕まったジャミルは、人気のない廊下で、カリムにまっすぐ見つめられていた。
「オレは! ジャミルの友達として生きていきたい!」
「
……
」
そして一大告白をされた。
……
正直言って、頭痛がした。吐き気さえこみ上げてくる。
───ついこの間、オレはお前みたいなやつとは絶対友達になりたくないって言ったのに
三歩進めばすべて忘れる鳥頭なのだろうか。馬鹿だ馬鹿だと思ってはいたが、まさかここまでとは。ジャミルは嫌そうな顔を隠そうともしなかったが、カリムとてめげなかった。
「ジャミルが嫌だって言ったところ、頑張って直す! お前に認めてもらえるように、オレ頑張るから!」
「
……
」
カリムから視線を外してそっぽを向いたジャミルの顔は、フードに隠れていてよく見えない。それでも、カリムはジャミルの瞳があるだろう場所を、一生懸命、見つめ続けた。
「お前は、オレを認めたくないとは言わなかった! オレのことは邪魔だと言っても、主人なんかいらないって言っても! 『カリム』のことは、悪口を言っただけだ!」
「、は」
ジャミルは思わず、弾かれたようにカリムの方へ顔を向けてしまった。
「ひとには良いところと悪いところがあるって父ちゃんも言ってたし。ジャミルにとってのオレの悪いところを良いところに変えられるよう、オレ頑張るな!」
「
…………
」
らしい、と思う。徹頭徹尾、カリムらしい。───だからこそ、ジャミルは嫌だった。カリムの傍には、居られなかった。
昔日、カリムに対して、怨嗟を抱いたその瞬間から。ジャミルは、カリムの傍になどいたくなかった。
───だって。己を友だと言ってくれる、そのひとに。お願いだから消え失せてくれなどと、心底から望んでいる人間が。隣に立っていていいわけがない。
───ましてや、友としてなど。
ジャミルは、引き攣る喉を鞭打って、どうにか言葉を吐き出した。
「
…………
裏切ったんだぞ。俺は、お前を」
「それはもう、殴った! お前のことを罵った!」
「───」
あまりにもあっさりと、そしてきっぱりと、カリムは言い切った。ジャミルは言葉を失って、顔を歪めた。食い縛った歯が、変な音を立てる。
「だから、ジャミル。
……
オレが言ってもいいのか分かんないけど。でも、お前に嫌だって言われても、オレだって、お前がオレの傍からいなくなるのは嫌なんだ」
カリムの声は揺れていた。ひどい事を言っている自覚はあるようだった。ジャミルは、もうカリムの顔など、見ることはできなかった。
「
……
ごめんな。でも、頑張るから! 許してくれ!」
「っ
……
」
いつもの天真爛漫さの欠片もない、ガラスを擦り合わせるような。懇願にしては、苦しさと悲しみに満ちている、それ。
───つくづく、オレも甘い。
ちくしょう、とジャミルは胸中で吐き捨てた。
「
……
結果次第だ」
「!」
「好きにしろよ。
……
オレも好きにする。遠慮しないって、この間、言っただろ」
「っ
……
、おう!!」
───あぁもう、だからこいつが嫌いなんだ。
ジャミルは今度こそ、そっぽを向いた。
カリムはちょっぴり泣いていた。それでも、ホリデーを祝うには相応しい、カリムらしい笑顔だった。
To be continued......?
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